2016/10/17 07:59 ウェザーニュース

季節は秋本番へと歩みを進めてきました。秋といえば、1日の寒暖差が大きいことが特徴の一つ。そして、その寒暖差によって霧が発生しやすい時期でもあります。

そこで今回は、ウェザーニュース会員の方から届いたリポートとともに、霧についてご紹介します。

霧について

霧というのは、空気中の水蒸気が気体から液体に変化し、小さな水滴となって空気中に漂っている現象のことです。

そもそも、水蒸気が空気中に気体として存在するのには限度があります。限度は気温とともに変化しますが、その限度をこえると液体となってしまいます。

ちなみに、液体となった水が空気中に浮遊していれば霧、物に付着していれば露となります。
また、霧と似た現象で「もや」というものがありますが、もやは視程が1km以上10km未満で、霧は視程が1km未満の場合を言います。
※視程:水平方向に見てものの輪郭がはっきりと識別できる最大距離

秋によく見ることが出来る霧

放射霧

放射霧とは、放射冷却によって地表付近の空気が冷やされることで発生します。特に風の弱い盆地で見ることができます。

前線霧

温暖前線から降る比較的暖かい雨が、前線の下にある 寒気内でいったん蒸発して水蒸気となり、それが再び冷やされると霧が出来ます。 これが前線霧と呼ばれるものです。

通常は地上で発生する霧ですが、この写真のように、尾根を越えて山から霧が下りてくるような現象を「逆さ霧」と言ったりします。

今、大河ドラマ「真田丸」で一躍注目を浴びている長野県上田市はこの「逆さ霧」が見られるスポットとして有名ですが、この逆さ霧は、前線霧の一種と言われています。

番外編

霧には他にも以下のような種類のものがあります。
【蒸気霧(川霧)】
暖かい水面から蒸発した水蒸気が冷たい空気に冷やされて、湯気のような霧が発生します。こちらは特に冬によく見ることができます。

【移流霧】
暖かく湿った空気が冷たい界面上へと流れこむことで発生する霧で、夏に北海道から三陸沖で発生する海霧などが該当します。

霧について簡単にご紹介しましたが、霧は発生する場所や季節によって様々な表情を見せてくれます。
ただ、濃霧となると見通しが悪くなり、交通などにも影響が出てきますので、車を運転される方は特にご注意ください。