白線やマンホール上などは雪道と同じぐらいの摩擦係数!

雨天時は晴天時よりも5倍も交通事故件数が多いとされ、さらに夜間+雨となると、晴天時の昼間より7倍のリスクがあると言われている。

雨天の事故が多い理由は、視界の悪さと、路面が滑りやすくなるからだ。路面の滑りやすさの指数、摩擦係数(いわゆるミュー:μ)を見てみると、ドライのコンクリートの路面が0.9前後。アスファルトが0.8前後、砂利道が0.5前後、鋼板などが0.8〜0.4だ。

これが、ウエットとなると、コンクリートで0.8〜0.4、アスファルトで0.6〜0.3、鋼板などは、0.5〜0.2となり、ほとんど積雪路と同じミューになってしまう。ちなみにアイスバーンは、0.2〜0.1。

というわけで、雨になっても晴れているときと同じリズム、同じペースで走れば、スリップ事故の確率は確実に増すので、雨が降ったらまずペースダウンが鉄則。

とくに工事区間の鉄板の上や、マンホールの蓋の上、横断歩道、センターラインその他の白線の上は、雪道なみに滑りやすくなっているので要注意。

また、雨の降り始めは、路面上の砂やホコリ、土や油が浮いてきてとくに滑りやすい上、ドライバーの意識やリズムも雨天用に切り替わっていない場合が多いので、事故件数も際立って多いためにとくに注意が必要だ。

いつも通る道でも走るラインを変える

さらに大雨のときは、側溝や深い水たまりを見逃したり、豪雨ともなると、マンホールの蓋が浮かび上がって外れることもあるので、いつもの道でも最徐行で油断なく。

轍ももちろん大敵で、水深がタイヤの残り溝より深いとハイドロプレーニングを起こしたり、駆動輪がスリップすることもある。さらに左右の片輪だけ深い水たまりに入ったりすると、水の抵抗でいきなりハンドルがとられてスピンモードに入ることも!

雨天時はタイヤ一本分でもいいのでちょっとラインをずらし、できるだけ轍や水たまりに入らないよう気を配ろう(歩行者や他者への、水しぶきも減らせる)。視界の悪さは車間距離を広めにとって、前車の水しぶきの影響を最小にして、ライトオンで周囲に自分の存在をアピール。

ワイパーのゴムも消耗品なので、ビビりや音が出始めたら即交換。替えゴムだけなら安いので、1年に一度は交換したい。各種の撥水コートなども有効なので、前後左右の三枚のガラスには積極的にこれらのケミカル剤を塗布(ドアミラーは親水剤がベター)。エアコンもONにしてガラスが曇らないようにして、油膜取りスプレーなども常備しておこう。

(文:藤田竜太)