実は全く問題がない!

エンジンがそれなりの回転で回っているときにエアコンのスイッチを入れると、コンプレッサーに一気に動力がかかって、ストレスがかかるという人もいるようだが、結論からいうと問題なし。

走行中だろうが停車中だろうが、オートエアコンは温度調節をするために、自動的にエアコンのON/OFFを繰り返している。したがってドライバーがアイドリング時に限定して、エアコンのスイッチを入れたとしても、結果は同じ。

またエアコンのコンプレッサーには、電磁クラッチが入っているので、このクラッチがトルクを緩衝するので、走行中にエアコンのボタンを操作しても、コンプレッサーにかかる負荷は無視していいレベル。

事実コンプレッサーの故障内容で、クラッチのトラブルというのはかなり稀。同様の理由で、「一般道はOKだけど、高速道路の走行中はエアコンのスイッチを入れない方がいい」という説もあるが、コンプレッサーへの影響は車体の走行速度ではなく、エンジンの回転数が関係する。

たとえ100km/hで走っていたとしても、6速・7速のATや、CVTなどで巡航していれば、回転数は2000回転以下ぐらい(レヴォーグの2.0GTのCVTで、100km/h=1590回転)。下手をすれば、街なかで普通に加速しているときのほうが、むしろ回転数は高いぐらいなので、高速道路でも暑さを感じたりガラスが曇ってきたら、遠慮なくエアコンのスイッチをオンにしよう。

それでも、もし気になるのなら、フル加速中にエアコンを入れるのをやめればいいのではないだろうか。もっともフル加速中にわざわざエアコンを操作するというのも、不自然だとは思うが……。

高温多湿の日本で、いまやエアコンは欠かせない。仕組みを知って、上手に長く使いこなしていこう。

(文:藤田竜太)