今ドキのクルマは通常メンテでも30万kmは問題なし!

その昔は10年・10万kmが、クルマの寿命の目安とされていた。1990年ぐらいまでだろうか。実際、そのあたりになると、ボディはガタガタ、ビシビシいうし、エンジンもパワーがなくなってきたりしたものである。保管方法によっては、サビが出たりとか。

さすがに最近のクルマではそのようなことはないが、ではいったいどのあたりまで寿命は伸びているのだろうか。ちなみにデータ的には15年ぐらいで、廃車になっている(もちろん寿命になったわけではない)。

寿命を決めるのは、大きなところではボディとエンジンだろう。ボディは解析が進んだことから、水が溜まった裏から穴が開くというのも基本的にはなし。

寿命とするなら、モノコックボディのあちこちに力(応力)が溜まって、クルマを支えきれなくなった時点だ。もちろん支えられないといってもバラバラになるわけではなく、ミシミシがひどくなるなどだ。感覚でいうと、最新のモデルなら、30万キロはもつだろう。

お次はエンジンだ。実際に20万キロ走行したエンジンをバラしたことがあるが、電子制御で最適な燃焼を目指し続けているだけに、カーボン(スス)などは最小限だったし、各部のクリアランスも既定値内。

もちろんエンジンオイルを定期的に交換するなど、適切なメンテは大前提だが、こちらも30万キロはまったく問題なし。丁寧に運転してやれば50万kmぐらいはもってもおかしくなはい。

ということで、デザインが古くなったなどの見た目の寿命は別として30万キロから50万キロはいけるだろう。

しかし、じつは非常に短いのかもしれないのだ。というか、これからドンドン短くなる可能性もある。それが電子制御の不具合。最近のクルマは実用車でもコンピュータを30個以上積んでいたりして、デジタル化が非常に進んでいる。

つまりこの部分に不具合が起きた場合が問題で、部品の供給が止まれば、それで修理は不能で廃車となってしまいかねない。実際、最近では自動車メーカーも部品供給を早めに止める傾向にある。

よく考えてみれば家電は生産中止から7〜8年ぐらいで、部品の供給は止まるわけで、自動車がそうなってもおかしくはない。

実際、トヨタの70系スープラはコンピュータが問題で、修理不能車が増えている。古いクルマなら、アナログ的に直していけばいいけど、相手がコンピュータでは手上げ。アナログなメカ部分が大丈夫でも買って10年ぐらいで寿命。そんな時代がやってくるのかもしれない。

(文:近藤暁史)