給油口からタンクまでのパイプなどは記載容量に含まれない

ガソリンがなくなればガス欠。もちろんクルマは走ることはできない。そうならないためにも、必要なのはあとどれぐらい燃料が残っているかをきちんと頭に入れていることだ。なんとなくでは、気が付いたら警告灯が点灯して大慌てになりかねない。ちなみに高速道路上でのガス欠は、整備不良として違反となるので注意が必要だ。

ご存じのように、クルマそれぞれでタンク容量というのは決まっている。実用車であれば、50リットル前後。軽自動車だと30リットルぐらいだろうか。逆に大型車は100リッターぐらいのものもあるが、搭載スペースと燃費によって容量は決まると思っていい。

では、取扱説明書やカタログに載っている容量キッチリにしか作られていないかというと、そのようなことはなし。つまりカタログ値よりも、多めに入るのだ。その理由だが、緊急用ということで、少な目に表示しているということがある。もちろん多めに表記して、実際の容量が少ないとトラブル発生の可能性も出てくる。

また、構造的な問題もある。タンク容量というのはタンク単体で口いっぱいまでの量を指しているが、実際はそこから給油口までパイプや空気抜きのホースなどがあり、その部分にも当然燃料は入るので、規定のタンク容量よりは多く入る。

最近では、以前の金属製から樹脂製タンクが主流となり、複雑な形状が可能になっている。しかもパッケージングなどを優先するため、さまざまな構造物を避けるために、ますます形は複雑だ。そうなると、角や凸の部分に空気が入ってしまい、その分燃料が減ってしまうために、余裕をもったタンク容量としているというのもある。

(文:近藤暁史)