今回は、有限会社ザリガニワークスを武笠太郎さんと共同経営する坂本嘉種さんに取材を試みた。2人はユニークな玩具や脱力系グッズを企画・制作し、注目を集めている。大ヒット作となった「コレジャナイロボ」や、シリーズで300万個売れた「土下座ストラップ」などはよく知られている。

 坂本さんは、ザリガニワークスを創業する前は、会社員としてビデオゲームのグラフィックデザインなどに長年関わってきた。その頃、多くの上司に仕えた経験などをもとに、「使えない部下・使えない上司」について語っていただいた。

武笠太郎さんと共同経営する坂本嘉種さん(右)

使えねぇ奴がいるから、俺は弱っちゃうよ

 「あいつは使えない」と部下のことを嘆く上司がいるならば、こんなことを言いたくなります。それはあなた自身の問題じゃない? 「使えない」と言えるほどに相手を理解したのかなと。

 外注先の会社を「使えない」と判断し、契約を切るのと、部下を「使えない」としてレッテルをはるのとは意味合いが違うでしょう。管理職は部下を上手く使って育てるのも仕事なのですから。それを忘れていないでしょうか……。

 その意味ではさぼっているのかもしれないし、自分のことが見えなくなっているのかもしれませんね。部下を否定することで、気持ちがよくなっているようにも思います。他人がバカゆえに理解がないと考えることは、管理職のような仕事のストレスに耐えるのには効果がありますね。辛い反面、気持ちもよいのです。

 そんな自分の姿に気がつくと、3枚目(滑稽な人)になってしまうから、本人はそれに気づく必要がない。だから気づかない。「あいつは使えない」と部下をけなして、気づかずにその人なりの2枚目、つまり、「恰好いい上司」をやっているのかもしれません。「使えねぇ奴がいるから、俺は弱っちゃうよ」なんて。