「障害と共に生きる〜社会で活躍するチャレンジド」の第5回は、患医ねっと㈱代表取締役の鈴木信行さんをお迎えしました。

 鈴木さんは二分脊椎症による下肢麻痺及び直腸障害を持って生まれ、20歳のときに精巣腫瘍に罹患し、手術するも24歳で再発。それから20年を経て甲状腺がんを発症し現在も闘病中です。

 ハンディキャップをもつサバイバーとして、患者の目線で、患者と医療者、企業を繋ぎ社会を変えていきたいと幅広く活動されています。

 また、鈴木さんは患医ねっと㈱を経営する傍ら、日本スペシャルティコーヒー協会認定コーヒーマイスターの資格を生かして『みのりcafe』を経営。人と人を繋ぐ交差点になりたいと根津の街にくつろぎの空間を創出しています。

 今回の対談はコーヒーの香り豊かな『みのりcafe』で行われました。

初瀬勇輔さんと鈴木信行さん。みのりcafeにて(筆者撮影、以下同)

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初瀬:木目基調の和モダンな店内とHPに書かれてありましたが、落ち着いたとても良い雰囲気のお店ですね、コーヒーの深い香りがたまりません。

 鈴木さんは、患医ねっと㈱の仕事もされてお忙しいと思うのですが、こちらのお店にはどれくらいいらっしゃるのですか。

鈴木:昨年(2015年)の夏頃から、『みのりcafe』は社員に任せて、僕は外での仕事の割合を増やしています。どうも僕がいない方がお客さんにとっていい店みたいで利益も上がります。あっはは!

初瀬:どんなかたちにせよ利益が出るのは良いことじゃありませんか。それだけ外での活動時間が増えるということですから。

 それでは美味しいコーヒーをいただきながら、お話を進めてまいりましょうか。

 まずは障害についてお聞かせください。

鈴木:二分脊椎症という生まれつきの病気です。背骨が二つに分かれていることによって、背骨の中にある中枢神経が正常に機能していないという障害です。

 私の場合、障害は腰より下に出ています。症状の一つは感覚が無い感覚障害で、具体的には尿や排便の感覚がありません。それから生まれつきの病気なので、筋肉とか骨とかのバランスが成長の段階で崩れてしまっているので歩き方にも影響が出ています。人によっては歩けなくなるという人もいますが、僕の場合は特殊な補装具を使って歩いています。長い距離が歩けないとか走れないとか、生まれながらの障害としては主にその二つです。