img_1254 1/9 東海光学の「TOKAI VSI」。頭部のデヴァイスに電極がついておりそこから脳波を読み取っている。触覚や嗅覚も脳波から測定できるという。

img_1224 2/9 ロームとTECHMACによる「PLU (Pulse Launcher Unit)」。脈波から集中力を読み取りゲームへと反映させる。細部までつくりこまれたデヴァイスが印象的で、見ている方も楽しい。

img_1243 3/9 慶應義塾大学ハプティクス研究センターのIoTハンドル。自転車に乗っているときのように、路面の感触をハンドルへ伝えることで運転の安全性が向上する。

img_1246 4/9 同研究センターのハプティック人工手。今回の展示では、人工手が掴んでいるものの感触が足へ伝えられる。遠隔でもより繊細な作業が可能になるということだ。

img_1258 5/9 栗本鐵工所の「SoftMRF」。鉄ナノ粒子を用いたMR流体を使用することでさまざまな感触を再現する。今回の展示ではテニスボールや水風船の感触が体験できた。

img_1295 6/9 ミライセンスによる触力覚フィードバック付きゲームコントローラ。VRはハプティクス技術を導入することでより没入度が高まるようになるだろう。

img_1198 7/9 富士通ブースで取り上げられた「Ontenna」。音を振動と光に変換するヘアピンのようなデヴァイス。音を振動として感じられることで、聴覚障害者だけでなくダンスや楽器の練習への活用も見込まれる。

img_1109 8/9 パナソニックのメイクアップシート。鏡型のディスプレイに顔を映すことでシミや傷が自動的に検出され、それに合わせたメイクが生成される。

img_1141 9/9 同メイクアップ・シート。ナノフィルムにファンデーションをプリントすることで肌に貼り付けることができる。


「CPS/IoT」をテーマに掲げた先端技術の展示会「CEATEC JAPAN」(シーテック・ジャパン)が10月4日〜7日まで開催された。テーマに掲げられたIoTはもちろんのこと、センシング技術に関する展示も多かったのが印象的だ。

センシング技術の発展により、人間の五感は徐々にデータ化されつつある。東海光学の「TOKAI VSI」はまだ研究開発の段階ではあるが、脳波を読み取って可視化することのできるシステムだ。これまで他者とは共有できなかった味覚や嗅覚などを可視化することで、多分野への応用が見込まれている。

データ化されるのは五感だけではない。ロームがTECHMACと開発を行った「PLU(Pulse Launcher Unit)」は脈派から集中力を読み取り、それをリアルタイムにゲームへと反映させている。今回はゲームというかたちでの発表となったが、スポーツなどさまざまな分野への応用も可能だという。

五感のなかでは、触覚に関する研究が非常に進んできている。例えば慶應義塾大学ハプティクス研究センターの展示では路面の感触をリアルに伝えるIoTハンドルや、触ったものの感触を足など別の場所へ伝達することのできるハプティック人工手の実演が行われた。触覚がハックされることで、ぼくらの体も拡張しつつあるのだ。

デヴァイスとはまた別の形でもぼくらの体は拡張している。パナソニックのメイクアップ・シートはファンデーションを特殊シートにプリントし、それを肌に貼ることで化粧を行うものだ。近い将来、レタッチを行うようにして化粧をする日が来るのかもしれない。

近い将来、ぼくらの五感が完全にハックされてしまう日が来るのかもしれない。そこではぼくらの体も、いまより遥かに拡張されているに違いない。CEATEC JAPAN 2016は先端技術の見本市であると同時に、来るべき未来を感じさせる場でもあったといえるだろう。