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多くの人が、仕事を辞めて好きなことを追い求めたいと夢見ているだろうが、ヴィクター・エンリッチは実際にそれをやってみせた。本業の3Dイラストレーターを辞め、建築写真家としての道を追求したのである。彼の最新のプロジェクトは、彼が過去の人生で磨き上げたスキルを取り入れたものだ。

「NHDK」は、ミュンヘンにあるNH・ミュンヘン・ドイッチャー・カイザー・ホテルがゴムで造られたように捻じ曲がって回転している88枚の写真からなる風変わりな作品だ。エンリッチは現実を捻じ曲げることからインスピレーションを得ている。「わたしはある特定の建築物の幾何学的な面を追求することだけに集中しました。自分が操作することが可能な形状を楽しむ以外に目的はありませんでした」

建築イラストレーターとして10年間バルセロナで過ごしたエンリッチは2007年、写真を追求し世界を見て回ることに決めた。バルト地方と中東を旅行している間、彼は自分の目を惹いた建造物を写真に収め、面白半分に3Dレンダリングソフトウェアでそれらを操作してみた。両側にそれらを曲げてみたり、道路を跨がせてみたり、空に向かって回転させてみたりしたのだ。

それらはすべて「NHDK」へと昇華された。3年前、エンリッチはミュンヘンを訪れ、市内周辺の20カ所でカウチサーフィンをしながら88日間を過ごした。鉄道中央駅のロッカーにすべての所持品を預けた彼は、駅に行くたびにホテルの前を通過することになった。彼は空に聳え立つその建物に驚愕を覚え、それを撮影しはじめたのである。ミュンヘンを去ったあと、彼はそれらの写真を「バイエルンのあの素晴らしき自由の時代」に対する、ヴィジュアルによる頌歌に変えることにしたのだ。

その作業に彼は8カ月を費やした。それから、そのホテルと周辺にある7つの建物、界隈にある3本の通りを3Dで再構築して、影や反射が一致するようにするためにさらに4カ月かけた。さまざまな写真を作成するためにもう1カ月、そしてそれらの写真をピアノの鍵盤と組み合わせるヴィデオを編集するためにさらにもう1カ月を費やしたのだ。

この作品は、肩の力を抜いているときに生まれてくる創造的な遊びやいい物事がもつ価値を、楽しく思い出させてくれる。「建築は建築家のためのものです」と彼は語る。「わたしは、自分のヴィジョン──建築のルールの大部分に矛盾するヴィジョンを具現化したいと思ってしまう、瑣末なアーティストなんですよ」