「服は一瞬で自己表現できるツール。内面の魅力を表す装いを意識すれば、“自分らしさ”や“伝えたい思い”が相手に届きやすくなって、夢や目標を早く引き寄せることができるのです。これを私は“装いのチカラ”と呼んで、たくさんの働く女性たちを応援してきました」――「人生を変えるパーソナルスタイリスト」として口コミで評判を集めるみなみ佳菜さんのアドバイスによって、実際に仕事や恋愛の転機を引き寄せた女性は数知れず。服を変えるだけで人生の転機が訪れるのは本当なのか。3人の体験談を紹介します(今回は2人目)。

恋愛力をアップさせた洋服とは?

 装いのチカラが発揮されるのは仕事面だけではありません。「服を変えたらいつの間にか彼氏もできちゃいました」という女性までいる!

 大手アパレルグループのダンスウェア用品を主に扱う店舗で働く竹内悠貴(ゆき)さん(34歳)は、接客の上での動きやすさを重視して、しゃがみやすいロングスカートにレギンス、ニットにカーディガンというラフな格好が多かったそう。色は「自分に似合う色が分からなかったから」と無難なモノトーンが中心に。

 趣味で始めた写真を通じて出会ったパーソナルスタイリストのみなみ佳菜さんから言われた「黒を着るのはもったいない」という一言が気になって、コンサルティングを受けてみることに決めたそう。

 「これまで自分を“どう魅せるか”とじっくり考える機会もなく、自分に似合う色も分からなかったので、気づけばオンもオフも同じ格好に。お店でかわいいなと思う服を見つけても、手を伸ばせずにいました。それに、モノトーンばかり着てきたから、急に明るい色の服を着ると周りにびっくりされたり、引かれたりするんじゃないかって。実はそれが一番心配でした」

 そんな竹内さんの恋愛力アップも後押しした装いの変化とはいかに? 早速、見てみましょう。

1. 出勤スタイル

<みなみさんによるポイント解説>

 竹内さんとお話ししてすぐに感じたのが、朗らかで周りを明るくするようなハッピーな雰囲気のある方だという印象でした。一方で、身につけていたお洋服はというと、その明るさを隠してしまうかのようなモノトーンが中心。肌や目、髪の色から分析できる「似合うカラー」の診断結果も、春の花畑のような明るい色やあじさいの色彩のような淡いきれいな色でしたが、「色のついている服はほとんど着ない」というので、思わず「もったいないです!」という言葉が出てしまいました。

 一緒にお買い物に行った日にすぐにご提案したのが、コーラルピンク、レモンイエロー、ミントグリーンといったキレイ色のブラウス。ご本人は「まぶしい…」という反応でしたが、ハツラツとした明るい人柄を表すアイテムを顔に近いトップスに置くことは必須と判断しました。

 上に羽織るジャケットはストレッチの効いた素材のオフホワイトノーカラージャケットを。さらに、首元にはコットンパールネックレスを。接客というお仕事に必要な、明るさ・親しみやすさ・礼儀をバランスよく伝えられます。コットンパール素材のネックレスは上質感のある輝きがあり、軽くて1日つけても肩が凝らない(そして、冷えない!)ので、働く女性のアクセサリーとしておすすめです。

 ボトムスは動きやすさを重視してパンツで。ご本人がお持ちだった7分丈ネイビーパンツを活かしました。足首を見せるだけで、ぐんと女性らしい魅力が出ます。「上は明るめの色で顔映りよく、下は引き締めてスタイルよく」という法則を覚えておくと、全体が決まりやすくなるんです。

 足元は明るめのグレージュパンプスを。黒や茶よりもひねりのあるオシャレ感を伝えられる優秀カラーです。

2. デートスタイル

<みなみさんによるポイント解説>

 「オンオフで着るものに違いが出せない」という竹内さんに、プライベートでのスタイルとしておすすめしたのは、明るい人柄を伝えるデザインプリントが施されたジャージ素材のワンピースです。ピンクやブルーを取り入れたエスニック風の柄でありながら、白ベースでグレーが混ざっているので落ち着いた雰囲気でまとまります。

 ウエストを絞ったデザインを選ぶことで、バレエ仕込みの姿勢やスタイルの美しさを強調しています。体型のお悩みとして「お尻や腰回りが大きくて気になるんです」という方の大半は、そのすぐ上にあるウエストが細い場合がほとんど。反対に「くびれがない」と悩んでいる方は、骨盤の位置が高く足がスラリと長い方が多いんです。コンプレックスを感じているパーツのすぐ近くにチャームポイントはありますよ! と、日々皆さんにお伝えしています。

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 オンとオフ、それぞれの服のアドバイスを受けたとき、「本当にこんなに明るい色を着て大丈夫かな?」と心配になったという竹内さん。

 実際に着てみると、周囲からはまったくネガティブな反応は聞かれず、むしろ「そういう明るいピンク、前からよく着ていたよね。ユッキー(竹内さんのニックネーム)といえば、そのピンク!」とまるで以前からよく着ていたかのように自然と受け入れられたそうです。「自分の性格に合った服装だと周りも自然に受け止めてくれるんだなと感じました。私自身もすごく自然に過ごせる感覚がありました」

 黒を着ることを控え始めたころに出会ったのが、同じ写真の趣味を持つ彼。装いで引き出された明るくハツラツとした内面の魅力がハッピーなオーラとなって恋愛運も引き寄せたのでは?という問いに、竹内さんの表情もほころびます。「『かわいいね』と服を褒めてもらえることもあって、おかげさまで仲良く過ごせています」

文/宮本恵理子 ヘアメイク/小林三紀恵 写真/小野さやか

Profileみなみ佳菜
パーソナルスタイリスト/スタイリングオフィス「KOROR」主宰。72年香川県生まれ。大学卒業後、米アウトドアブランド「Eddie Bauer Japan」に入社。個人販売成績全国首位を獲得し、最年少店長に。MAX&Co.ではブランドマネジャーを務め、2007年にファッションレスキュー入社。10年に独立し、スタイリングオフィス「KOROR(コロール)」を主宰する。店舗を含めてこれまで7000人以上のスタイリングを手がける。テレビ、雑誌、新聞、ウェブなど各メディアで活躍中。著書に『4つの性格タイプから見つける いつの間にか人生が変わる服』(ディスカバー・トゥエンティワン)。
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