■前回のあらすじ
2年会っていなかった義母が大病を患っていることを知り、病院に面会へ。滉平が男尊女卑について切り出すと、義父も家の“異常さ”を感じていたと明かし、義母に「すまなかった」と初めて謝罪する。







私がお義母さんからひどい扱いを受けたように、お義母さんもまたお義祖母さんからひどい扱いを受けていた…。逃げることもできず、ひとりで耐え抜いたお義母さんがあの環境に染まり、私に同じことを強要したのは家の犠牲にされたからこそ、仕方がなかったのだと感じました。

もしもあの日、娘を連れて家を飛び出さなかったら…私自身がやがてお義母さんのようになっていたかもしれません。男尊女卑を強いられ続けた女性が、その負の連鎖を自分で断ち切るのは容易ではないのです。お義父さんの謝罪を受けてやっと家の呪縛から解放されたお義母さんが、少しでも穏やかな余生を過ごせることを願ってやみません。


(ウーマンエキサイト編集部)