●まだまだ人気の韓国歴史ドラマ
 韓国の歴史ドラマが日本で放映されていますが、つい最近まで、どうして人気なのか理由がわかりませんでした。

 現代物でも、日本とは慣習や文化的背景が違うので理解しにくい部分があります。ましてや、歴史ドラマの本当の味わいをわかっていただけるのか心配でした。歴史物となると、韓国の歴史を習ったことがない日本人が、年代や制度、馴染みのない登場人物をいちいち覚えられるのかなど、現代物より難解ではないかと思っていました。

 韓国の歴史を専攻していた私でも、ディテールに入るとこんがらがります。ドラマを見ながら歴史辞典を引き、専門書を読んでストーリーを追う始末です。

 一時の韓流ブームと比べ下火になったとはいえ二〇一四年末に放映されていた歴史ドラマを見ると、地上波のNHKでは朝鮮時代を背景にした架空ドラマ「太陽を抱く月」、BSの元、高麗に生まれ貢女から皇女に上り詰めた女性の物語「奇皇后」、朝鮮時代後期の女性商人の物語「キム・マンドク」、朝鮮時代前期の大妃を中心とした歴史劇「インス大妃」、朝鮮王朝の建国とその基盤を確立するまでの政権抗争を描いた「龍の涙」の五本があります。その他現代物十一本をあわせると韓流ドラマはまだまだ健在といえます。

 このほか、日本に紹介された韓国の歴史ドラマや映画を見ますと、古代物から朝鮮王朝物まで、もれなく網羅しています。高句麗の始祖を扱った「朱蒙チュモン」、百済の武王と敵国新羅の姫のロマンスを描いた「薯童謡ソドンヨウ」、渤海国を興した「大祚榮テジョヨン」、新羅の女王「善徳ソントク女王」、高麗の建国までを扱った「太祖王建ワンゴン」、朝鮮王朝を扱った映画やテレビドラマはあまりに多いので省略します。



文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている? 』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)