韓国のお酒の席で欠かせないのが爆弾酒です。韓国人とお酒を飲んだことがある人ならおわかりでしょう。

 恐らくおいしいという経験よりは、無理やり飲んだか飲まされたことが脳裏をかすめたのではないでしょうか。しかし韓国ではこの爆弾酒を飲むことですぐに親しくなれたり、ビジネスがうまくいくプラス面もあります。そういう訳でうまく爆弾酒を飲んで、ぐっと韓国人と親しくなる方法をお教えします。

 爆弾酒は特定の銘柄やお酒の種類ではありません。多くの人が集まったときにその場や宴席で作るお酒で基本的にはビールと焼酎、またはビールとウイスキーを混ぜて作ります。

 普通のビールグラスにウイスキーか焼酎を入れたワンショットグラス(一番小さいグラス)を入れて混ぜます。アルコール度数四十度のウイスキーを六度前後のビールに混ぜて飲むのですからウイスキーを一気飲みするよりは飲みやすいはずです。ビールの量だけウイスキーの度数が減るのですから……。

 でもただ混ぜて飲むだけでは爆弾酒とは言いません。作法に則って飲まなければ爆弾酒とは言えません。

 その作法とは、
 [1]その場の一番偉い人が作り、まず自分で飲んで次々に作り回すのが一般的です。

 [2]飲む前に一言スピーチをする。
 会社の集まりでしたら目標達成しますとか、お祝いの場だったら主人公を立てる話をするなどをします。

 [3]その後、一気飲みしますが、最低飲み込む回数を四回以内にしなければなりません。

 ゴックン、ゴックン、ゴックン、ゴックンと四回で喉を通すのです。なぜ四回かというと、ゴルフになぞらえて四回をパーと考えるからです。ですから、四回で飲み干さなければ罰としてもう一杯飲むことになります。

 あわてて飲むあまりこぼしたり、飲む途中でグラスをテーブルに置く、途中で一休みなどをするとOB扱いでもう一杯飲まされます。

 二回や三回で飲んだら拍手喝采です。イーグルでありバーディーを取ったことになるからです。

 [4]その場にいる人が順番に飲み干していきます。

 [5]一回りしたらまたはじめの人か次席の人が製造して、また回します。


文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている? 』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)