このような飲み方は八十年代から軍人、新聞記者、検事らの間で流行りだしたと言われてますが定かではありません。最近は四、五人以上が集うと爆弾酒をはじめるのが普通です。

 この爆弾酒方式が日本で流行ってもいいと思いますが、韓国とお酒を飲む文化が違うので流行りません。韓国や中国では初対面の人とお酒を飲むことは仲間になれるかどうか、打ち解けられるかどうかを見極める意味合いがありますが、日本では初対面の場で乱れてはいけないという意識が作用して無理な飲み方はしないような気がします。

 韓国や中国では、はじめて飲む相手ととことん酌み交わし親しくなれば十年来の友のようになれることもしばしばです。何回もお付き合いしてから親しくなるよりもお酒を介して一気にお付き合いするかどうかという根踏みをしながら飲み交わします。酔ったら地が出ますし、酒を酌み交わして情を絡ますことも可能です。また、いろんな感情を発散するのが韓国式の飲み方です。

 安く早く酔える爆弾酒もこのように仲間意識、団結心を高揚させ人間的絆を強くするのに役立っています。


文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている? 』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)