●爆弾酒あれこれ
 爆弾酒は、ビールの入ったグラスにウイスキーが入ったワンショットグラスを入れて飲み干し、カランカランと音を出して飲み終わったことを告げる仕草をするのが定番ですが、他にもいろんな飲み方があります。

 ウイスキーをワンショットグラスに入れず、直接ビールに混ぜてティッシュでグラスにふたをして手首で一気にお酒が混ざるように回してグラスの中で竜巻を作る爆弾酒もあります。スナップを利かせ見事竜巻がグラスの中で起きたら拍手喝采です。

 この他、ビールの入ったグラスをその場の人数に合わせて並べ、その上にワンショットグラスをコップの間に落ちないように並べ、ドミノ式にグラスを落とす方法もあります。端から順にビールグラスの上のショットグラスが次々にグラスに落ち込む様は場を大いに盛り上げます(写真参照)。あまりにも多くの作り方があるので全部は挙げられませんが、最も韓国的な忠誠酒チュンソンジュについて書きます。

 忠誠酒は、ビールが入ったグラスの上に割った割り箸を二本架け、その上にウイスキーが入ったワンショットグラスを載せます。テーブルにはお絞りをクッション代わりに置き、額をテーブルに打ち付けて、その振動で割り箸の上のワンショットグラスをビールが入ったグラスに落とす方式です。上の小さなグラスが見事下のグラスに入ったら成功ですが、痛いので手加減するとびくともしないため何度もしなければならないことも……。これは大変痛い爆弾酒ですので、それぐらい相手に忠誠を誓うという意味合いがあります。あまり一般的ではありませんが、酔った勢いで作る痛い爆弾酒です。

 爆弾酒だけでなく韓国ではお酒をいろいろな形で混ぜて飲みます。ビールだけでは味気ないので焼酎を入れて飲みますし、漢方薬が入った「百歳酒」を焼酎で割って飲む方式もあります。「百歳酒」を割るのですから百歳の半分の「五十歳酒」と命名して飲みます。焼酎をサイダーで割って飲むのも一般的です。


文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている? 』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)