韓国ボーイズグループ「EXO」のCHEN(チェン)、BAEK HYUN(ベクヒョン)、XIUMIN(シウミン)(以下、EXO-CBX)と葛藤中のSMエンタテインメント(以下、SMエンタ)が精算資料のコピーを提供することにした。

 SMエンタは5日、報道資料を通じて「アーティスト3人(EXO-CBX)及び代理人が不当な目的で活用しない前提のもと、『EXO』 メンバーの同意、または了解を得て精算資料コピー提供を決めた」と知らせた。

 SMエンタは「精算資料には各アーティストの具体的な活動内訳、精算料率および方式、契約金などの多様な情報が含まれる可能性があり、これはライバル会社など第3者に露出してはならない弊社およびアーティストの秘密情報」とし「複数のメンバーで構成されたグループアーティストの場合、他のメンバーの情報も露出する可能性があり、秘密維持に対する信頼があってこそ可能な部分」と強調した。

 続けて「当初、弊社は所属アーティストたちに精算内訳を閲覧できる機会を着実に提供してきた」とし、「実際に、弊社の精算内訳に疑問または意見を提示したり、追加的な説明を要求するアーティストたちもいたし、その都度弊社の説明も十分になされてきた」と付け加えた。

 SMエンタは今回の措置を「EXO」のための決定と強調した。「EXO」は7月のカムバックを控えている状況だ。

 SMエンタは「弊社は熟考の末にアーティスト3人及びその代理人が精算資料のコピーを、精算内訳を点検する以外に他の不当な目的で活用しないと確認されるという前提で、アーティスト3人に精算資料のコピーを提供しようと思う。同時にアーティスト3人以外の『EXO』メンバーにもこのような状況を説明し、精算資料のコピーを提供する部分について同意、または了解を得た」として「『EXO』活動に支障がないよう最善を尽くす」と述べた、

 ただし、第3者の介入の可否については深刻な憂慮を表した。SMエンタは「第3者の介入がないのかなど秘密維持確認要請には沈黙し、コピー要求だけを繰り返している」とし「弊社ではなく、メディアに第3者の介入がないという部分を公式化している。弊社内部的には果たしてアーティスト3人の代理人を信頼できるのか、数多くの情報提供および情況にもかかわらず、第3者の介入がないのかに対する憂慮の声が高い」と付け加えた。

 これに先立ち、「EXO-CBX」は去る1日、法務法人リンを通じて、所属事務所SMエンタを相手に専属契約解除を通知した。「EXO-CBX」側は「SMエンタは12〜13年の長期専属契約締結でも足りず、アーティストに後続専属契約書に捺印させて、それぞれお少なくとも17年ないし18年の契約期間を主張している」とし「これはSMエンタのアーティストに対する極めて不当な横暴」と主張した。

 彼らはまた、3月から最近までSMエンタに7回にわたって内容証明を送り、精算資料と根拠を要請したが、受け取れなかったと主張した。「EXO-CBX」側は「専属契約上、精算資料は『提供』するものとなっており、『閲覧』として義務履行を果たしたと見られない」とし
「根本的にアーティスト本人たちが活動してあげた成果に対して、資料がほしいということに対して営業秘密侵害云々しながら、資料提供を拒否するのは専属契約を破る行為を正当化できない」と明らかにした。