【ニューヨーク=有光裕】米環境保護局(EPA)は12日、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が、スポーツ用多目的車(SUV)などに、ディーゼルエンジンを制御するソフトウェアを無届けで搭載していたと発表した。

 排出される有害物質の量が基準より多くなっていた疑いがあるという。

 EPAによると、米国で販売されたSUV「ジープ グランドチェロキー」と荷台付き小型トラック「ダッジ・ラム 1500」の計10万4000台に、このソフトが搭載されていた。自動車メーカーがエンジン制御ソフトを使うことは認められているが、EPAに届け出る必要がある。

 EPAは「排ガスに影響を与えるソフトの報告漏れは、重大な法律違反だ。装置が(排ガス規制を逃れるための)不正なものでないか調べる」などとしている。

 これに対し、FCAは12日、「すべての基準を守っており、不正な装置ではないと考えている。早期に問題を解決したい」と反論するコメントを発表した。