新春恒例の歌会始の儀が13日、皇居・宮殿「松の間」で行われた。

 今年のお題は「野」。天皇、皇后両陛下や皇族方の歌のほか、2万205首の応募作から選ばれた10人の入選者と選者、天皇陛下に招かれた 召人 めしうど で国文学者の久保田淳さん(83)の作品が古式にのっとった節回しで朗詠された。

 天皇陛下は、1999年秋の夜、静養先の栃木県の那須御用邸近くで、周辺の自然調査をしていた研究者から 邯鄲 かんたん というスズムシに似た昆虫の説明を受けた際、その鳴き声を耳にした思い出を歌にされた。

 皇后さまは、様々な野草が生息する御所の庭で、春にはツクシを摘み、秋にはギンナンを拾うなどしてきた生活を感慨深く懐かしむ歌を詠まれた。