【テヘラン=中西賢司】イランのロハニ大統領は22日、国連総会での一般討論演説で「米国は核合意を守る意識が欠如しており、直ちに是正すべきだ」と訴えた。

 イランと米国など6か国との核合意に基づいて経済制裁が解かれた後、米連邦最高裁がイランの凍結資産20億ドルの押収を認めたことなどに不快感を示したものだ。

 核合意は、イランが核開発を制限する代わりに米欧などが関連制裁を解除する内容。イランには米国をけん制し、米ボーイング社からの航空機調達など解禁された大型取引を加速させる狙いがあるとみられる。

 イランは、核開発問題とは別に、テロ支援や人権問題を理由に米国が科している制裁が自国への投資や貿易の足かせになっているとの批判も強めており、核協議を通じて高まった両国の関係改善の機運は遠のいている。