【ニューヨーク=水野哲也】国連安全保障理事会は23日午前(日本時間23日深夜)、核実験全面禁止条約(CTBT)に関する会合を開き、条約の早期批准や核実験の自制を各国に求める決議案を賛成14、棄権1の賛成多数で採択した。

 CTBTの国連での採択から20年になるのを機に、「核なき世界」を掲げるオバマ米政権が決議を主導した。条約の早期発効への機運を高める狙いがあるが、決議に法的拘束力はない。

 CTBTは現在、条約発効に必要な国のうち米国や中国など8か国が批准していないため、発効していない。オバマ政権はCTBTの批准を目指してきたが、共和党主導の議会の反対で実現していない。このため安保理決議を採択することで、「核なき世界」に向けた実績を残し議会側に圧力をかけることも狙った。