【クアラルンプール=吉田健一】 金正男 ( キムジョンナム ) 氏(45)が今年に入って「いつまで生きていられるだろうか」と殺害におびえる発言を友人に漏らしていたことがわかった。

 中国の北朝鮮関係者が16日、シンガポール在住のこの友人から聞いた話として本紙に明らかにした。

 北朝鮮関係者によると、正男氏はシンガポール中心部の高級ホテルの中華レストランでこの友人と食事をした際、「私はもう政治には興味がないのに、(異母弟の金)正恩(朝鮮労働党委員長)は信じていないようだ」「自分や家族の安全が心配だ」などと語った。

 ただ正男氏は、正恩氏による強権統治には批判的で、この日の食事の際も正恩氏による粛清を問題視していた。正男氏は数年前にこの友人と知り合った頃から、身の安全を気にしていたという。