【ソウル聯合ニュース】建設会社会長から裏金を受け取った罪で在宅起訴された韓国の李完九(イ・ワング)前首相(66)の控訴審判決で、ソウル高裁は27日、懲役8カ月、執行猶予2年とした一審判決を破棄し、無罪を言い渡した。

 李氏をめぐっては、資源開発問題で検察当局の捜査を受けていた建設会社会長、故・成完鍾(ソン・ワンジョン)氏が昨年4月の自殺前に行ったインタビューで、李氏ら有力政治家に裏金を渡したことを暴露。李氏は同月、首相就任から2カ月で辞任した。検察当局は李氏が国会議員選挙に出馬した2013年4月、選挙事務所で成氏から現金3000万ウォン(現在のレートで約280万円)を受け取ったとして、政治資金法違反の罪で李氏を在宅起訴した。

 高裁は争点となった成氏のインタビューのうち、李氏に関する発言が「特別に信頼できる状態で行われたとみることは難しい」とみなし、「証拠能力はない」とした。

 また、李明博(イ・ミョンバク)前政権時代の資源外交をめぐり、検察の捜査を受けていた成氏が虚偽の陳述をした可能性があると判断した。

 李氏は判決後、記者団に対し、「ご心配をおかけし、国民の皆さんに申し訳ない」とした上で、「行き過ぎた検察権の行使は自制しなければならない」と述べた。

 検察側は上告するとみられ、法廷闘争は大法院(最高裁)に移る見通しだ。