【香港聯合ニュース】7月に「国際数学オリンピック」参加のため訪れた香港で韓国総領事館に逃げ込み、韓国に亡命したとされる北朝鮮の男子高校生は日本を経由して韓国入りしたもようだ。外交消息筋が29日、明らかにした。

 同生徒の亡命をめぐっては、亡命申請から約2カ月後の今月24日に香港を離れ、同日に韓国入りしたと複数の消息筋や香港メディアが伝えている。

 中国から脱北した北朝鮮住民はタイなど東南アジアの国を経由して韓国入りする場合が多く、日本を経由するのは異例。

 ある消息筋は28日、生徒の亡命ルートについて、「中国は脱北者が自国の領土からそのまま韓国に入ることを認めていない」とした上で、第三国を経て、その日のうちに韓国に到着したと説明していた。

 1997年に香港が英国から中国に返還されてから、香港で北朝鮮住民の脱北が起こったのは今回が初めて。

 中国が生徒の脱北を事実上承認し、日本を経由地としたことに注目が集まっている。

 中国政府は5回目の核実験を行った北朝鮮に対し、独自制裁の動きを見せるなど北朝鮮と距離を置こうとする状況にあり、生徒の日本経由での韓国入りを認めたのも中国政府の立場が反映されたとの見方が出ている。