【星州、金泉、ソウル聯合ニュース】韓国国防部は30日、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」を南部・慶尚北道星州郡にあるゴルフ場「ロッテスカイヒル星州カントリークラブ」に配備することを最終決定した。

 同部は7月にTHAADの配備先を星州郡の星山砲兵部隊と発表したが、別の場所への変更を求めた星州郡の要請を受け入れ、この日、ゴルフ場が新たな配備先になったことを慶尚北道や同郡などの関係自治体と国会に報告した。

 同部の韓民求(ハン・ミング)長官は同日、国会を訪れ各政党の代表らと面会し、ゴルフ場が評価基準を満たしたことを報告した。

 韓長官とカーター米国防長官は29日、ゴルフ場がTHAADの配備に最も適しているとする韓米共同実務団の評価結果を承認した。

 配備予定地の変更は、軍が慎重に選定しなかったために混乱を招いたのではないかという批判を生んでいる。

 重要な安全保障政策に基づく決定をひっくり返したのは、政府の政策の透明性と信頼性を低下させる行為とも指摘される。

 このゴルフ場は星州郡庁の北18キロにある。

 海抜は680メートルで、星山砲兵部隊(同383メートル)より高い。

 同砲兵部隊に比べると周りに民家が少なく、レーダーの電磁波による健康被害の懸念が少ないとみられる。

 また、進入路などが整備されている上、砲兵部隊より広く、配備もしやすいとされる。

 ただ、レーダーが金泉市の方角に向けられるため、同市の住民が反発している。

 同部は金泉市にもTHAAD配備の評価結果を説明しようとしたものの、朴寶生(パク・ボセン)市長が面会を拒否した。

 ゴルフ場近くには宗教団体の聖地があり、同団体も反対している。

 同部は今後、ゴルフ場を所有するロッテ側と用地購入に向けた本格的な交渉に入る予定だ。

 同部は既にロッテ側と接触し、ロッテ側がTHAADの配備用地として提供することに肯定的な反応を示したことを確認したようだ。

 だが、ゴルフ場を購入するには1000億ウォン(91億3700万円)以上かかるとみられる。この場合、予算投入のため国会の同意が必要になると予想される。

 同部は用地を購入する代わりに、軍が所有する京畿道のほかの土地と交換する方法で用地を確保する案を積極的に検討しているとされる。

 韓米軍当局は来年中のTHAAD実戦配備を計画しているが、配備時期は最大限前倒しすると予想される。