【ソウル聯合ニュース】韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は10日、来韓中のパワー米国連大使との会談後に記者団に対し、「韓国政府は3月に実施した独自制裁よりさらに厳しい独自の制裁案を検討している」と明らかにした。

 尹長官は新たな独自制裁の時期に関しては、「制裁の効果を最大限に引き出せる時期になるのではないかと思う」と述べた。

 また、「パワー大使との協議を含め、韓国と米国はさまざまなレベルで独自制裁問題について調整している」とし、対北朝鮮独自制裁をめぐり、踏み込んだ意見交換を行ったことを示唆した。

 韓国政府は今年1月の北朝鮮の4回目の核実験を受け、2月に南北経済協力事業の開城工業団地まで閉鎖しており、新たな独自制裁に注目が集まりそうだ。

 一方、パワー大使は北朝鮮の5回目の核実験を受けた国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議について、「新しい交渉案(決議案)ができるだけ早く採択されるよう努力している」として、「あす、この交渉にピリオドを打つため(国連に)戻る」と説明した。

 決議の採択に向けた中国とロシアとの連携については、「中国政府と最高レベルで対話をした」として、「最高レベルでの議論を続け、深める予定」と述べた。また、「ロシアや他国とも強力な決議案の採択のため、全ての政治力を発揮する」と強調した。

 会談では安保理決議の早期採択や中国・ロシアとの協力などについて協議したとみられる。新たな決議をめぐっては、北朝鮮の4回目の核実験を受けて採択された決議に盛り込もうとしたが、中国の反対で削除された北朝鮮に対する原油供給の中止や民生目的は除外している石炭や鉄、鉄鉱石の輸出禁止などを盛り込みたい考えだが、中国が消極的な態度を示しており、新たな決議採択に向けた動きが難航しているとされる。

 パワー大使は8日に来韓した。11日午前に出国する予定だ。