【ソウル聯合ニュース】米大統領選民主党候補、ヒラリー・クリントン氏の外交ブレーンとされるシャーマン前米国務次官は来韓中の11日、「第17回世界知識フォーラム」に出席し講演を行い、「北朝鮮の核兵器を完全に終わらせるためには経済制裁措置だけで対応するより全ての可能なオプションを用いて行うべきだ」と述べた。

 北朝鮮は10日の朝鮮労働党創建記念日に挑発を行わなかったが、シャーマン氏は近く挑発の動きを見せるだろうと予想した。

 クリントン氏については、「韓米同盟の強化と米軍の(韓国)駐留を支持している」と紹介。米国は次期政権でも北朝鮮政策を極めて重要な問題として扱い、韓米同盟は今後の対アジア政策でも重要な部分であり続けると強調した。 

 韓米日の3カ国協調に関しては、「朴槿恵(パク・クネ)大統領と安倍首相の努力で過去の歴史における非常に難しい部分をある程度克服するための取り組みがなされたのではないか」と評価。慰安婦問題をめぐる昨年12月の韓日政府の合意を念頭に置いた発言で、協調に弾みがつくとの見解を示したとみられる。

 一方、フォーラムでは最大野党「共に民主党」の秋美愛(チュ・ミエ)代表がシャーマン氏に米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備の目的が中国への対応だと主張している中国政府の見解や、THAADの韓国配備に反対する国内世論に対する考えを尋ねた。

 シャーマン氏はTHAADの韓国配備は北朝鮮の脅威から韓国を防衛するためであり中国とは関連がないと否定した。韓国内の反対世論については韓国政府が解決するだろうと答えた。

 シャーマン氏はクリントン氏が大統領に当選した場合、国務長官など外交安全保障関連の要職に起用される可能性が高いとみられている。