【ソウル聯合ニュース】中国の王毅外相が外務次官を務めていた2008年に来韓した際、慣例を無視して大統領との面談を要求したと宋旻淳(ソン・ミンスン)元外交通商部長官が回顧録で明らかにした。

 宋氏は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の韓国首席代表などを歴任し、06〜08年に外交通商部長官を務めた。今月上旬、北朝鮮の核放棄を定めた05年の6カ国協議共同声明などを振り返る回顧録を出版した。

 宋氏は回顧録で、大統領に当選した李明博(イ・ミョンバク)氏と面会するため08年1月14日に来韓した王氏が、在韓中国大使館を通じ、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領(当時)との面談を求めてきたと紹介した。

 韓国外相が訪中した場合、中国首相と会談するのが通例だが、中国の外務次官が来韓して大統領との面談を求めたため違和感があったとした上で、「慣例上、米国を含みどの国も外国の次官が大統領と会談するケースはないと実務レベルで本人に伝えた」と記した。

 だが王氏は、当時米国務次官補だったクリストファー・ヒル氏が08年1月9日に盧大統領と面談したことに触れ、重ねて盧大統領との面談を求めたという。

 これに対し宋氏は、ヒル氏が元在韓米国大使で、朝鮮半島問題の改善に寄与した業績があったために実現したと説明し、王氏の要求を退けたという。韓国で米国より低い扱いを受けるわけにはいかなという王氏の意思を感じたと宋氏は振り返った。