【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の金炯辰(キム・ヒョンジン)次官補は19日、韓国の警備艇が中国漁船に体当たりされて沈没した事件について、来韓した中国の孔鉉佑外務次官補と協議した。事件の処理方法や再発防止策などについて話し合ったとみられる。

 事件を受け、韓国政府は中国側に中国漁船と船員に対する捜査、検挙、処罰を要求した上で、違法操業を行う中国漁船に対し、必要な場合は艦砲射撃や体当たりなどで対応し、逃走する漁船は公海上まで追跡して拿捕(だほ)する方針を発表した。

 これに対し、中国側は今回の事件が発生した地域は漁業協定により漁業活動が認められている場所と主張。韓国側が同海域で法を執行する法的な根拠がないと反論した。

 同事件が外交問題に飛び火する懸念が取り沙汰される中、韓中外交当局高官による協議が実現したことで、再発防止策を議論するなどし、解決の糸口が模索されたものとみられる。

 また北朝鮮の5回目の核実験に対応する国連安全保障理事会の制裁決議や、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備問題などに関する協議も行われた可能性がある。

 7月8日に韓米がTHAADの在韓米軍への配備決定を発表してから、中国側の高官が来韓するのは今回が初めて。

 孔氏は20日、外交部の林聖男(イム・ソンナム)第1次官と面談する予定だ。