アルツ治療薬で歯を再生 英研究

アルツハイマー治療薬を使って歯を自然再生、英研究者が成功

(ニューズウィーク日本版) 01月12日 15:30

 現在の虫歯治療では、ドリルで削った象牙質の部分にセメントなどの人工物を詰めている。そうした詰め物の代わりに、アルツハイマー治療薬を使い、象牙質を自然に再生させることに成功したと、英ロンドン大学キングス・カレッジの研究者らが発表し、英学術誌『ネイチャー』が論文を掲載した。

アルツハイマー治療薬の「副作用」に着目

 マウスを使った実験に成功したのは、同カレッジのポール・シャープ教授が率いる研究チーム。歯の中には象牙質に囲まれた歯髄(神経と血管)と呼ばれる軟組織があり、歯髄に含まれる幹細胞は象牙質を再生させる能力を持つ。ただし、同大学のリリース文によると、詰め物にセメントなどを使う場合、人工物が分解されることなく歯の中にとどまるため、自然な象牙質の再生を阻害するという。

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