松本潤とツーショット撮影も!? 意外な素顔に驚く『どうする家康』展

120点の作品で『どうする家康』を体感!

『どうする家康』ブース展示コーナー

【女子的アートナビ】vol. 294

この展覧会では、NHK大河ドラマ『どうする家康』と連動し、家康だけでなく織田信長や豊臣秀吉などに関連する美術品や歴史資料など、約120点の作品を展示。三井記念美術館からはじまり、岡崎市美術博物館と静岡市美術館に巡回する展覧会です。

美術館のあるフロアには、大河ドラマのパネルや映像が楽しめる展示コーナーも設置され、撮影も可能。ドラマファンの気分を盛り上げてくれる、楽しいつくりになっています。

意外に質素…家康の遺愛品

重要文化財《青磁鉢 附 乳棒》明時代(15-16世紀)静岡・久能山東照宮博物館蔵

最初の展示室1では、大御所時代の家康が、駿府城内で使っていた遺愛品が紹介されています。

これらの遺愛品について、本展を担当された三井記念美術館 学芸部長の清水実さんは次のように解説してくれました。

清水さん 家康の遺愛品は、割と質素な感じがします。もともと家康は、名品をたくさん所持していましたが、それらは「駿府御分物(すんぷおわけもの)」として、亡くなったあと、尾張と水戸、紀州の御三家に譲られ、今は徳川美術館などが所蔵しています。

それらの名品に比べると、最後まで家康の手元にあったものは質素です。そのような質素なものを家康は好んで使っていたようです。また、家康は理系人間だったようで、漢方を調合する本や、マニアックな香木、薬剤や香木をすりつぶす乳棒や鉢なども最後まで手元に残していました。

刀剣乱舞ONLINEのパネル展示も

国宝《短刀無銘正宗》(名物 日向正宗) 鎌倉時代(14世紀)三井記念美術館蔵 前期展示4/15-5/14

続いての展示室2では、国宝の名刀が前期と後期にわけて紹介されています。

前期は、国宝《短刀無銘正宗》が登場。鎌倉時代の刀工、正宗がつくった名刀です。あの石田三成が所持していたもので、その後、関ケ原の合戦で水野日向守勝成が手に入れ、「日向正宗」と呼ばれるようになりました。

三井記念美術館では、昨年の改修工事で展示ケースの照明がLEDに変わったため、刀剣類の刃文(はもん:刀の焼き入れのときにできる模様)がとても鮮明に見えます。

ちなみに、本展の1階入り口では、刀剣乱舞ONLINEのパネル展示コラボも見られます。こちらは、写真撮影可能。パネルとリアルな国宝の刀を一緒に楽しめる絶好のチャンスです。(パネルは7階に移動する可能性もあります)

迫力の図屛風!

『どうする家康』会場風景

展示室4では、江戸から京都までの東海道・甲州街道・中山道を描いた迫力の図屛風《大日本五道中図屛風》が紹介されています。

この屏風には、家康の没後30年頃の景色が描かれ、岡崎や浜松、駿府の城や関ケ原の布陣、甲斐や信濃などもあり、家康の足跡をたどることができます。

同じ展示室では、家康の9男で、尾張藩初代藩主の徳川義直が描いた《徳川家康画像》も展示。教科書で見るような狸親父の顔ではなく、温和な表情でした。息子が描いた本作品の顔が、リアルな家康に近いといわれているそうです。

本当に金ぴか! 殿の甲冑

『どうする家康』会場風景

最後の展示室では、ドラマでも出てくる金ぴかの甲冑が登場! 実際に、若き家康が着ていたもので、徳川家ではこの甲冑を江戸城内で代々大切に扱い、明治維新後は静岡に移し、最終的に久能山東照宮に奉納されたそうです。

本展の愛用品や肖像画などを通して、リアルな家康の素顔を知ることができました。

大河ドラマの世界を体感できる展覧会は6月11日まで開催。

Information

会期    :〜6月11日(日)※会期中、展示替えを行います。
休館日   :月曜日
会場    :三井記念美術館
開場時間  :10:00〜17:00(入館は16:30まで)
観覧料   :一般¥1,500、大学・高校生¥1,000、中学生以下無料
 
 

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