冬季はバイクに乗らず、長期保管しているという人も多いでしょう。しかし、放置されたバイクは寒さなどで普段より激しく劣化することもあり得ます。では、冬の間に劣化しやすいのは、どのパーツなのでしょうか。
寒さの影響を受けやすいのは、バッテリーとゴム!冬の間は長期保管される事が多いバイクは、寒さや時間の経過などのさまざまな要因で劣化が進みます。そのため、それらによって傷んだパーツを事前にチェックし、必要に応じて整備や交換をおこなう必要があります。
では、冬の間に劣化しやすいのは、どのパーツなのでしょうか。
劣化しやすいパーツの代表格として、バッテリーが挙げられます。バイクのバッテリーは寒さに弱く、低温状態では電気の供給能力が落ちる傾向にあります。
さらに、エンジンをかけずに長期間放置すると自然に放電が進み、春になっていざ乗ろうと思った際にエンジンがかからないことも。特に、冬の間にバッテリーを外さずにそのまま保管していた場合は、過放電を起こして寿命が短くなっているかもしれません。
バッテリーの状態を確認するには、テスターを使って電圧を測るのが一般的です。通常、バイクのバッテリーは12V前後の電圧がありますが、もしこれを大きく下回っている場合は充電が必要。それでも復活しない場合は、交換しなければならないことがほとんどです。
バイクのバッテリーは寒さに弱く、低温状態では電気の供給能力が落ちる傾向にあるまた、バッテリーのほかに冬の寒さや乾燥の影響を受けやすいのがゴムでできたパーツ。代表的なものとしては、タイヤ、ブレーキホース、チェーンのシール部分などが挙げられます。
これらのパーツは、気温が低くなるとゴムが固くなり、ひび割れや摩耗が進むことがあります。
たとえばタイヤの場合、長期間動かさないことで特定の箇所に負荷がかかり、偏った摩耗が発生することも。さらに、寒さや放置によって空気圧も低下するため、そのまま走行するとグリップ力が不足し、転倒のリスクが高まります。
少し暖かくなって乗り始める前に、タイヤの空気圧とひび割れの有無を確認し、必要であれば交換や空気の充填をおこないましょう。
また油圧ブレーキのホースも劣化が進みやすい部分のひとつです。ゴムが硬くなると内部の圧力に耐えきれず膨張やひび割れを起こすことがあり、ブレーキの効きが悪くなる原因となります。
ブレーキをかけた際の違和感はホースの不良が原因の場合もあるため、交換を考えても良いでしょう。
錆びやすいチェーンなどの金属パーツにも注意!春に向けてバイクを点検する際には、ゴムやバッテリーのほかに金属パーツの錆びにも要注意。特に冬の間、カバーをかけっぱなしで保管していた場合には、カバーの中にこもった湿気で錆びが進行していることもあり、十分に確認する必要があります。
チェーンにサビが発生するとスムーズなホイールの回転が妨げられ、動力がうまく伝わらない原因となるたとえば、チェーンにサビが発生するとスムーズなホイールの回転が妨げられ、動力がうまく伝わらない原因に。最悪の場合、チェーンの一部が固着して動かなくなり、走行に支障をきたすことも考えられます。
また、ブレーキディスクローターもサビが発生しやすいパーツのひとつで、冬の間に湿気を含んだ状態で放置されると、表面に薄い錆びが浮かぶことがあります。
軽度の錆びはブレーキの摩擦によって削れることがほとんどですが、錆びがローターの内部まで進行している場合はブレーキの制動力が低下するおそれがあるため、研磨や交換が必要。
これを防ぐためには、バイクをこまめに確認、洗車、天気のいい時にカバーを外して湿気をに逃がすなどして、しっかりと乾かすことが重要です。
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バイクのメンテナンスは、冬から春にかけて特に注意すべきことが多くあります。
寒い冬から打って変わって、春はツーリングシーズン。気持ちよくツーリングシーズンのスタートダッシュを切るためには、今からでもメンテナンスや準備を始めることが重要といえるでしょう。