「カブらしさ」を残しつつフルカスタム!! 完成形第一弾に達した60周年記念号 唯一無二のカスタムマシン製作は、やっぱり楽しい!!

赤白カラーのスーパーカブシリーズ生誕60周年+シリーズ累計1億台突破記念の市販限定車をベースモデルに、モーターショー展示のプロトタイプ仕様=ゴールドメタルフレーク仕様の展示車レプリカを完成させた木村さん。そのゴールド仕様レプリカをベースに、さらなるオンリーワンを目指したフルカスタムに挑戦することになりました。フルカスタムと言えども、そのテーマは「あくまでスーパーカブのフォルムや面影を残したオリジナルカスタム」です。簡単なようで、大変難しいテーマに向かって、現在邁進中……

チョッパースタイルとは一線を画す「スーパーカブ」カスタム

 バイク好きならひと目でわかる、独自のデザインを長きにわたって継承し続けているモデル、それがスーパーカブです。

 スーパーカブのフルカスタム車両となると、やはり大胆に各部をバッサリ切り取ってしまう「チョッパー」のイメージを抱く、カスタムファンが数多いようです。現実的に、チョッパー系カスタムと呼ばれるスーパーカブカスタムは数多く存在します。

 さらに今後も、増え続けていく傾向のように思えますし、軽快性を追求すると、走りの印象も大きく変わります。軽く仕上げることができるチョッパー系は、多くのカスタムファンに注目されるスタイルでもあるのです。

生誕60周年+シリーズ累計1億台突破記念モデル(赤白カラーのモデル)をベースに、その数週間後にはモーターショーに出品されていたプロトタイプレプリカ仕様へと変貌。カラーリングのみ完成した直後は、まだノーマルエンブレムを装着してます

 その一方で、モーターショーに展示され、注目を集めたプロトタイプのレプリカ的カスタムモデルで、スーパーカブらしいオリジナルスタイルにこだわったのが,バイク用外装パーツのペイントをメインに取り扱うプロショップ「Gemz Kolor(ジェムズ・カラー)」を主宰する木村ハジメさんが手掛けたゴールドカスタムでした。数多くのスーパーカブファンに「改めて美しいデザインだと見直される存在」となりました。

「スーパーカブのデザインが好きでしたし、歴代スーパーカブにも強く惹かれていました。初代シリーズで55ccモデル、C105を手に入れた時には、とにかく磨いて美しく仕上げ、普段乗りバイクとして楽しみました。このデザインを崩してまで、カスタムしてみようなどとは思いませんでした。

 丁度その頃、生誕60周年+シリーズ累計1億台突破記念モデルが発表されると聴きましたので、モーターショー会場へ見学に行きました。でも、発売される段階になってカラーリングがコールドのメタルフレークから赤白の郵便バイクのように変ったのを知りました……。

 実は、そんなカラーリング変更があったから、フルカスタムを楽しむ前に、カスタムマシン第一弾として、ゴールドのメタルフレーク仕様、モーターショー発表時のプロトタイプのように塗り直してみようと考えました」と木村さんは話します。

 さらに木村さんは「ショー会場では、展示車両を様々な角度から撮影しました。その写真と、赤白市販車を比較すると、ゴールドから赤白カラー変わっただけではなく、フロントエンブレムは明らかに異なるデザインになっていました。そんな違いを各所に見つけていくうちに『まずはモーターショー展示車のプロトタイプレプリカを目指そう』と強く思うようになりました」とも話してくれました。

 決定的な違いに見えたフロントエンブレムは、以前にリポートしましたように、サイドカバーに取り付けられた「100 MILLION ANNIVERSARY 60 SINCE 1958」エンブレムを生かしながら、オリジナルデザインのベース枠をアルミ鋳物で製作してイメージ。その完成度の高さは、青山カフェカブミーティングで人気投票第一位になったことや、メーカー側スタッフの方々にも賞賛されるほど、美しい仕上がりでした。

「気持ちを込めて」スーパーカブのフルカスタム

 そんなコールドカラーのプロトタイプカスタムをベースに、一段と昇華させた「フルカスタム」として主張しているのが、この進化系カスタムマシンになります。

「スーパーカブ」としてのイメージを崩すことなくフルカスタムへ挑んだ木村さんの作品。生誕60周年+シリーズ累計1億台突破記念モデルをベースにしたカスタムマシンです。やり過ぎのように見えて、カブらしさをしっかり残した素晴らしい仕上がりだと思います

 製作者でありマシンオーナーかつ「スーパーカブの大ファン」だからこそ、このような仕上がりを目指したのだと木村さん。スーパーカブらしさを残すために、レッグシールドは絶対に取り付けておきたかったそうです。

 あくまで妄想するイメージですが、それは「カリフォルニアの青空の下で走るメキシカン的なカスタマイズ」を目指したそうです。あくまでイメージのお話しになりますが、スーパーカブらしさはしっかり残った、フルカスタムマシンと言うことができます。以前にもリポートした、本革製表皮をベースに彫りを入れて仕上げられたシートの雰囲気も、たいへん似合っています。

 前後スポークホイールは、純正では36本スポークに対して2倍の72本スポークホイール仕様へとアップデート。フロントサスペンションはローダウン仕様で、リヤは、エアサスコントロールによって、フルボトム時にパーキングポジションとしています。走行時には、エアーポンプを作動させてスイングアームが路面に対してほぼ水平になるポジションとなります。リヤ周りをフルボトムさせたときに純正サイドスタンドを出すと、車体がやや傾き、倒れない設定になっているのも「魅せる(見せる)アイデア」です。

 建て替えが決定したホンダ青山ビルが新装オープンになるまでのあいだ、しばらくは開催されない青山カフェカブミーティングですが、そのファイナルとなる昨年の、第27回 青山カフェカブミーティング2024へも、もちろん自走で参加した木村さん。これで完成形ではありません。「まだまだ進化し続けます!!」と、元気良くお話しして下さいました。

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