鎌倉の小路へ 『武士食堂 彩り』の美味しいアジフライを求めて甲冑姿のオーナーを訪ねた

アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。鎌倉の裏路地でゲストハウスと食堂を運営する『武士食堂 彩り』を訪れました。

鎌倉、武士、甲冑に古民家と「和」にまみれる

 美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)が訪れたのは、神奈川県の鎌倉です。はるか昔、小学生だった頃の記憶では、鎌倉幕府は1192年に源頼朝によって鎌倉に樹立されたと教わったのですが、いつの間にか1185年に改められています(諸説あってまた変わるかもしれませんが……)。

神奈川県鎌倉市由比ヶ浜の「武士食堂 彩り」と「ゲストハウス彩」は、築90年以上の古民家。オーナーの「武士さん」は鎌倉ツアーや地域のイベントなども主催

 日本初の武家政権で、この後に室町、安土、桃山、江戸と続く礎となりました。また関東に幕府(首都)ができたのも初でしょう。1333年に鎌倉幕府は滅亡し、足利尊氏による室町幕府で京都に戻ります。

 頼朝が政権を握る決め手となったのは、山口県下関市の壇ノ浦での平家との戦いです。鎌倉から下関まで移動して戦い、また鎌倉まで戻るのは、当時はかなりの長旅だったかと思います。

 そんな武士によって栄えた鎌倉の街に「武士食堂」があると聞いて向かいました。

 事前に電話をしてみると、店の前は道が狭くてバイクが停められないようなので、まずは由比ヶ浜の駐輪場に愛車のホンダ「CT110」を置いて徒歩で目指します。

 住所は同じ由比ヶ浜なので、そう遠くはないだろうと歩き出し、江ノ電「和田塚駅」を通過し、10分ほどで「武士食堂 彩り(ぶししょくどう いろどり)」に到着しました。建物は築90年以上の古民家で、「ゲストハウス彩」も同じ建物で運営しています。

 引き戸を開けるといきなり甲冑がお出迎え、そしてオーナーの「武士さん」も甲冑姿です。

 食堂は、朝/昼/夜の営業です。昼時がちょっと過ぎたくらいに伺った筆者ですが、例によって空腹です。メニューを見るとカレーやエビフライ、ハンバーグなど、大人も子供も喜ぶメニューばかりです。もちろん筆者のオーダーは「アジフライ」を「定食セット」でお願いします。

 ちなみに、人気メニューは「生姜焼き」や「精進高野豆腐揚げ」だそうです。「精進高野豆腐揚げ」は豆腐の唐揚げという感じで美味しいとのことでした。

 料理の出来上がりを待つ間にゲストハウスの部屋を見せていただきます。1階には「ちゃぶだいを中心に過ごせる和室」、2階には「遊び心ある木製2段ベッドの部屋」と「畳文化に包まれる部屋」の3室があります。どこも居心地の良さそうな和の空間です。そうこうしているうちに「アジフライ定食セット」が出来上がってきました。

「武士食堂 彩り」の「アジフライ定食セット」は、アジフライ2枚に小鉢、黒米のご飯に汁物(豚汁)という布陣

「武士食堂彩り」の「アジフライ定食セット」は、アジフライが2枚で付け合わせはキャベツの千切り、黒米(古代米)のご飯と汁物、小鉢のセットです。小田原産の鯵を使ったアジフライは、サイズも厚みも普通です。揚げ色は濃いめでサクサクの歯応えが良い感じで身はホクホクです。

 この日の汁物は具沢山の豚汁で、甘めの味噌が筆者好みでした。黒米は噛めば噛むほど甘くなり、おかず無しでも美味しく食べられるご飯でした。

 リーズナブルですが、ちょっと量が少ないという人には単品メニューや一品料理もいろいろあります。また食後には、抹茶仕立てのドリップコーヒー「武士珈琲」などのメニューもあります。

 ふとアジフライの皿を見ると「金継ぎ」されています。「彩」で主催しているワークショップで体験もできるそうです。

 公称838歳の武士さんは、若い頃にホンダ「NSR50F」で日本一周した元ライダーで旅人でもあります。この食堂とゲストハウスは、地域の大人と子供、海外からのゲストや障害のある人、車椅子生活の人など、年齢、国籍、障害など関係なく、楽しみつつ交流ができる空間として武士さんが構築しているそうです。

 武士さんは、初対面にも関わらずとてもフレンドリーで「武士食堂 彩り」もテーブルが掘りごたつで妙に居心地がよく、また訪れたいと思わせる空間でした。

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