米オレゴン州で、左足のない男性が、身体の一部である「義足」を何者かに盗まれる事件が起きた。
警察が捜査にあたっている。
盗まれたものに似た義足(オレゴン州犯罪抑止センターの公式サイトより) / Via crimestoppersoforegon.com
米 NBCテレビ によれば、アティカス・ルートさん(20)は12月8日、同州ポートランドの繁華街で、友人と夕食をとっていた。
この日は、普段使っているほうの義足を車のトランクに入れ、予備の義足で外に出たという。
食事を済ませて車に戻ると、積んでいた義足や仕事道具などが盗まれていた。
義足はオーダーメイドで、約8000ドル(約125万円)相当するものだった。
同州の 犯罪抑止センター は「盗まれた義足の回収につながる有力な情報を提供した者には、最高2500ドルの報奨金を出す」と発表。
「この医療器具は約8000ドル相当のものですが、骨のがんで足を失った彼にとって大きな助けになるもの。その真価はお金では測りきれない」と続けた。
ルートさんは13歳のとき、骨肉腫(骨のがん)と診断された。翌年、がんの転移を防ぐため、左下肢と膝を切除した。
2019年、地元テレビ局 KGW8 の取材に「自分の人生を残すか、切断するかのどちらかだった」と語っていたルートさん。それからまもなく、今回盗まれた義足に出会い、これまで大切にしてきたという。
ルートさんの親族は「ひどく動揺している」とルートさんの様子を伝えた。
親族は事件後、オンラインの募金ページ Go Fund Me を開設。サイトによれば、約1万2000ドル(約190万円)の募金が集まっている。
サムネイル:Getty Images