すし詰めの移民船で赤ちゃんが誕生、スペイン当局が保護。大西洋を渡るルートは「世界で最も死者が多い」

アフリカからスペインに向かう移民船の航海中、船上で新生児が誕生した。スペインの沿岸警備隊が1月8日、写真とともに発表した。

移民が大勢乗ったゴムボートは、カナリア諸島沖で発見された。 ロイター通信 によると、14人の女性と4人の子どもを含む60人がすし詰め状態だったという。

救助船の船長は「赤ん坊は10分か20分前に生まれた様子で、全裸だった」と地元テレビ局に語った。

当局は生まれた女の子と母親を保護し、ランサローテ島の病院に搬送した。

AFP photo / salvamento maritimo - / HANDOUT

スペインは、移民に寛容な国として知られている。同国はEU加盟以来、移民の受け入れを拡大してきた。

近年西アフリカ地域の情勢悪化により、カナリア諸島沖を経由してスペインやヨーロッパ諸国に入国する移民が増えている。

欧州国境沿岸警備機関 (フロンテックス)によると、マリ、セネガル、モロッコからの移民が多い。

Anadolu / Anadolu via Getty Images

ロイター通信によると、2024年には4万6843人の移民がカナリア諸島に到着した。スペインへの非正規移民の73%を占め、2年連続で年間過去最高を記録しているという。

航海には危険が伴う。人権NGO、 Caminando Fronteras によると、大西洋を渡るこのルートは「世界で最も死者が多い」という。昨年、少なくとも1万457人が行方不明になっているか、死亡している。

スペイン当局は1月9日と10日にも、同ルートで計4隻の移民船を救助した。Xの投稿によると、それぞれに63〜84人が乗っていたという。

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