この数カ月、東北部ナコーンラーチャシーマー県にあるセブンイレブンの前で、ある犬が飼い主の帰りを待っていました。
飼い主は、ホームレスの男性。この犬と過ごしていましたが、2024年11月に亡くなってしまったのです。
ふたりの定位置は、セブンイレブンの前でした。犬は、戻らない男性を待ち続けます。
インデペンデント 紙によると、コンビニのオーナーやスタッフたちが、エサや寝床を与えたていたそう。地元の人々にも愛されていたといいます。
世話をしてくれる人がいるとはいえ、やっぱり寂しそう……。今年1月、その健気な姿を地元の写真家が Facebook でシェアしました。
すると、「まるで忠犬ハチ公」とたちまち話題になります。
Mari-Mo Photography / Via Facebook: MarioAndMona
昨年夏にチョンブリ県の動物園で生まれ、あっという間に世界の人気者になった コビトカバの赤ちゃん と同じ「ムーデン」と名前がつきました。
ムーデン(ムーデーン)はタイ語で「赤い豚」「チャーシュー」という意味です。
ムーデンは「コラート(ナコーンラーチャシーマー県の別名)のハチ公」とも呼ばれるようになりました。
ニュースは広がり、タイ国王ラーマ10世のめい、シリバ・チュダボーン王女の耳に届きます。
動物好きで知られるチュダボーン王女。ムーデンの物語に胸を打たれ、ムーデンを引き取ることにしました。
チュダボーン王女と飼い猫のライサンダー (投稿は こちら )
同国 ネーション 紙によると、行政職員がムーデンを引き取りに来ると、地元の人々がコンビニの前に集まったそう。
ムーデンと一緒に写真を撮り、新たな門出を祝いました。
1月23日、チュダボーン王女は公式 Facebook に元気なムーデンの姿を投稿。正式に里親になったことを発表しました。チュダボーン王女は、これまでも複数の犬を保護しています。
「私の子どもたちは皆、虐待されたり、見捨てられたり、傷つけられたり、トラウマを経験しています」と説明し、ムーデンは「重度のうつ状態」だと書きました。飼い主を失った悲しみのケアを最優先にしたいと宣言しています。
「私は皆さんからムーデンを奪うつもりはありません」「ムーデンファンが心配しないよう、最新の情報をお届けします」と添えました。
投稿には、祝福のコメントが多数寄せられています。
💬「王女様、正しいことをしてくれてありがとうございます。ほっとしています。ムーデンもあなたといると幸せだと思います」
💬「ムーデンの表情が明るくなった!」
💬「もう寂しくないですね」
💬「コンビニの前でムーデンにもう会えないのは寂しいけど、忠犬に幸あれ!」