娘が通うバレエ教室の講師が当局に通報し、事態が明るみに出た。
豪 ABCニュース によると、2021年に入院した当時16歳の娘は、体重わずか27キログラムだった。
Instagram: @9newsperth ▼両親は診察を拒否2020年、みるみる痩せ細り衰弱していく娘の様子を心配したバレエ講師の訴えで、パース市が調査を始めた。
ところが両親の協力を得られず、実際に彼女を病院で診察できたのは翌年だった。
体重が異常に少なく、心不全の危険が差し迫っており、すぐに治療が必要だと当局が警告したものの、両親は抵抗を続けた。
最終的に児童保護局が勧告を出し、娘は入院した。
▼社会的にも未発達、医師が指摘豪ニュースサイト News.com.au など複数の報道によると、両親はバレエ教室や当局に、娘の年齢を2歳若く虚偽申請していた。
体重については、未熟児で生まれたから、もともと小柄だから、アレルギーがあるから、菜食主義だからなど、さまざまな主張を繰り返したという。
*出廷する両親*
両親の方針で娘は学校に通っておらず、ホームスクール(家庭内で学習を行うこと)を選択していた。娘にとって、バレエ教室が家族以外の人々との唯一の接点だった。
医師は、身体的要素だけでなく、彼女の社会的な未熟さも指摘している。
公判では、娘の趣味や嗜好、言動などが、17歳近い少女にしては「子どもじみている」点が言及された。
トイレや歯磨きなどをひとりで行うのが困難で、普段は母親が髪をとかしたり着替えを手伝ったりしていたという。
Sunan Wongsa-nga / Getty Images ▼娘「両親をとても愛しています」
豪 7NEWS によると、昨年11月の公判で、「永遠の少女」にするため娘を飢餓状態にしたという検察の見解を、陪審員たちは支持した。
その後の公判で弁護士は、両親が娘の症状の深刻さに気づいておらず、故意に危険にさらしたわけではないと 主張 。ただ「美しいバレリーナだと見ていた」、親として「娘の人生の成功を切に望んでいた」だけだと述べた。
Sutthicha Weerawong / Getty Images
今年1月31日の 公判 では、娘から母親への手紙が読み上げられた。「両親をとても愛しています。私の人生でいちばん大切な人たちです。もし両親が刑務所に入ったら、私は耐えられません」と懇願したという。
担当判事は、「(親と離れる)娘の苦しみを不必要に助長するのは避けたい」としつつ、「娘にとって何が最善かということより、自分の意見を優先させた」と両親の責任を追求。父親に6年半、母親に5年の実刑判決を言い渡した。