【千葉魂】上田2年目の飛躍へ 試合数と同じ安打数を 千葉ロッテ(第462回)

 ストレートをきれいに右前へはじき返した。3月21日、東京ドームでのジャイアンツ戦。最終回にマウンドに上がったマルティネスの2球目の直球を狙いすましたかのように打ち返したのは2年目の上田希由翔内野手。オープン戦でアピールを続けた。

 「あの場面はフォークもあるかなと思っていたので、なんとかフォークで空振りだけはしないようにという意識でゾーンを上げて高めを意識していました。ストレートが来たので、うまく打つことができました」と上田は打席を振り返った。その表情に充実感が漂う。

 ドラフト1位で入団した昨年は21試合に出場して打率2割5分9厘、7打点。6月になるとプロの世界にも慣れ始め、月間打率2割8分1厘とアピールした。しかし、そんな好調の波に乗り始めた矢先、7月のファイターズ戦(エスコンフィールド)で右太ももを負傷し抹消。そのままシーズンを終えた。

 「もっとやれたという想いがあった。自分が求めていた長打力とかそういうものが少なかった。けがに気を付けて今年はそうならないようにいいシーズンにしたい」と1年目を思い返し、悔しそうな表情を見せる。

 大学時代からノートにさまざまなことを書き留めるようにしている。「気づいたことやアドバイス、練習方法もありますけど、その試合で思った自分の率直な気持ち、感情も書くようにしています。うれしかったことも、つらかったこと、悔しかったことも忘れてしまうから。でもノートに書けば忘れない。振り返り、思い出すことができる」と話す。東京ドームの試合後も食堂で丁寧に思いの丈を書き連ねる姿があった。

 今年は一つ年下の西川史礁外野手がドラフト1位で入団。オープン戦では力強いスイングで存在感をみせている。「とにかくお互い意識しながらやっていけたら」と大学時代から知る後輩の存在をいい刺激としている。

 「今年は年間を通して試合に出たい。試合数と同じ安打数を目標にしている。安打数は積み重ねていけるから。積み重ねていけるものにこだわってやっていきたいと思う」と意気込み、具体的な目標を掲げる。練習試合、オープン戦を合わせて16安打と気を吐いた若武者が、いざ勝負の2年目に挑む。背番号「10」が存在感を見せる。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

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