【千葉魂】救援陣が開幕前儀式 勝利呼び込むブルペン掃除 千葉ロッテ(第463回)

 3月25日、開幕前最後のZOZOマリンスタジアムでの練習日。リリーフ陣の姿は一塁側ブルペンにあった。それぞれが雑巾やほうき、ブラシ、モップなどを手に夢中で仕事場を掃除していた。マリーンズで古くから伝わる伝統。黒木知宏コーチは「オレがマリーンズに来た時にはもうやっていた。開幕前に掃除をする。いつ、だれが始めたのかは分からないけど、仕事場を大事にしてこれから一年戦うぞとスイッチが入る。今も続いているのはうれしいよね」とその光景に目を細める。

 毎年、誰かが言い出して、集まり行う。今年は2024年シーズン、毎日のようにこのブルペンでスタンバイし、51試合に登板して防御率0・73の好成績を残した鈴木昭汰投手が「今年もやりますか」と呼びかけた。時間にして30分近く。この日、1軍練習に参加をしていたリリーバーたちが練習前に集まり、それぞれ持ち場を決めて掃除をした。試合の経過を見るテレビをきれいにする選手もいれば、心を落ち着かせるため身体を沈め、しばしの休憩をとるソファーを拭く選手もいる。それぞれのドリンクを入れる冷蔵庫もピカピカにした。またマウンド回りのほこりなどを見つけては丁寧に取り除いていった。

 益田直也投手は言う。「ずっと毎年、開幕前にやっていますね。拭けるところは拭いて。シーズンが始まる前にきれいにしておけば、僕らも気持ちいい。ここ(ブルペン)は、みんなのいろいろな想いが積もる場所。お世話になる場所」と言いながら、盛り塩が置かれていたお皿を洗い、また新しい塩を丁寧に盛った。

 「業者ではないので正直、どこまできれいになったかは分からない。ただ自分たちのできる限りのことはしたい。僕はみんなで掃除をしたという行動が大事なのではないかなと思います。野手が土のグラウンドをトンボで整備するようなものだと思います」と益田は笑った。

 3月28日。プロ野球が開幕する。143試合の長丁場。今年も泣いて笑ってのさまざまなドラマが生まれる。マリーンズも悲願のリーグ優勝を目指してチーム一丸で戦う。勝つためにはブルペンは大事な場所となる。投手たちが出番に備え準備をし、グラウンドに飛び出していく。いろいろな人の想いや祈り、願いがこの場所にはいつもある。準備された心が勝利を呼び込む。

 益田はプロ14年目のシーズンを迎える。今年で36歳。リリーバー一筋747試合に登板をした、いわばZOZOマリンスタジアム一塁側ブルペンの住人だ。今年はプロ通算250セーブの偉業まであと7セーブと迫っている。「一つずつです」と益田。今年もブルペンで勝利のために入念な準備を行う。そしてこの聖なる場所からゲームの最後を締めるマウンドに向かって飛び出していく。

(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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