センバツで好投続ける浦和実の変則左腕・石戸颯汰に星野伸之さん「どこかで直されそうなフォーム…貫き通して」

 軟投派左腕としてオリックス、阪神で通算176勝を挙げた星野伸之さんが、27日までに自身のYouTubeチャンネル「星野伸之のスローカーブチャンネル」に動画を投稿。開催中のセンバツ高校野球大会で18イニング連続無失点と好投を続けている浦和実(埼玉)の左腕・石戸颯汰投手(3年)について語った。

 プロとしては決して速くはない130キロ台のストレートと100キロを切るスローカーブ、フォークを駆使して、プロ18年で2041奪三振をマークした星野さん。石戸も直球は120キロ台ながら、右足を高く上げて真上から投げ込む変則フォームで好投を続け、「令和の星野伸之」の声も出ているという。

 星野さんは「毎年ちょっと左で遅いのが出てくると話題にさせてもらっている」と苦笑いしつつ、石戸の映像を見て「上体を1回倒して、また起こして、最終的には真上からしっかり角度のある球を投げている」と分析し、「上体は揺らさない方がいいのかなと思っていたけど、彼のタイミングがあって、コーナーに投げ分けていた」と印象を語った。

 高校野球でも150キロ超えは珍しくなくなりつつある中、「150キロ出たらそれはそれでいいんでしょうけど」と語りつつ、「石戸君の球を見ると切れとコントロール。プロは150キロ時代から160キロ時代に入ろうかというところですけど、阪神の村上は切れと制球力でプロのバッターをしっかり抑えている。石戸君も球速は違いますけど、それに近い、独特のフォームのタイミングもあって、バッターが打ちづらいんだろうなと。面白いなと思います」と球速以上に切れと制球の大切さを強調した。

 石戸の将来のプロ入りの可能性についても言及。「これからもっと鍛えたら、もっと体もしっかりしてくる。まだまだ真っすぐのスピードも伸びてくると思うので、力任せにならないまま体が大きくなっていけばプロでも面白いのかな」と期待しつつ、「あの投げ方は誰もなかなかまねできない。どこかで直されそうなフォームではあるが、いい球を投げられているのであれば貫き通してほしい」と語った。

 石戸は初戦で滋賀学園戦を6安打完封。2回戦の東海大札幌(北海道)戦は5イニング、準々決勝の聖光学院(福島)戦は4イニングをリリーフで投げ、ともに無失点で初出場チームの4強入りに大きく貢献した。計3試合、18イニングで被安打10。奪三振は6ながら与四死球4と制球の良さも光る。

 28日の準決勝で智弁和歌山と対戦する。

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