サイパン(北マリアナ諸島)
サイパンの沖に浮かぶマニャガハ島。
なかなか終わらない円安と物価高のトンネル。海外旅行をガマンしてきたけれど、そろそろ南の島が恋しくなってきた頃じゃありませんか?
今回、久しぶりにサイパンを旅してみて、短期間でも“南の島”気分をチャージできたことに大満足。「そうだった、サイパンというテがあるなぁ!」と実感した次第です。
日本から直行便で、約3時間で行けるサイパン。時差も1時間とカラダへの負担が少なく、平均気温は27℃と、1年中夏が待っています。
ビルやネオンはなく、抜けるような青い空が広がっています。
直行便は一時期、運休していたこともありましたが、それも2022年9月には復活。グアムと並び、日本からいちばん近いアメリカンなビーチです。しかも、白い砂浜、光輝く海、揺れるヤシの木、空には真っ白なアジサシが飛び交っている、そんな“南の島”という言葉で思い浮かべる、情景そのものが広がっています。
マリンスポーツなどアクティブに過ごすのも、お好み次第。
日本からの直行便は目下、成田発着のフライトが週3便運航しています。往路は火・木・日、夕方に日本を出発して、現地の夜着。復路は月・水・金、サイパンを昼に出発して、夕方に日本着。
このスケジュールでは旅の初日はホテルに到着して一息ついたら寝るだけなので、3泊4日でも実質は3泊3日というところでしょうか。それでもダイビングやゴルフをして、南の島で過ごせば、短期間でも十分リフレッシュできそう。
夜に到着すると、翌朝カーテンをあけたときの「南の島にいる!」という感動が待っています。アクアリゾートクラブサイパンにて。
円安のいま、海外旅行のネックとなっているのが、現地で使う滞在費ではないでしょうか。その点、サイパンの物価は日本よりも少し高いかな? 程度。滞在期間も現地3日くらいですと、出費もそれほど多くはありません。お得な日系スーパーマーケットやキッチン付きの宿を利用するというテもあるでしょう。
地元で展開しているスーパーマーケットは強い味方。
そしてサイパンの大きな強みは海の美しさ! 世界一深いマリアナ海溝のすぐそばにあり、深海からの湧昇流によって栄養たっぷりの海水がもたらされています。なので、魚影が濃い。それでいてミクロネシアの海は透明度がバツグンに高い! 視界良好の海で、目の前は魚の群れで視界ゼロなんてことが、スノーケリングでも楽しめます。さらにダイビングでは珍しい地形スポットもあります。
西海岸はラグーンが発達した遠浅の海が広がっています。
おすすめの過ごし方は、ビーチでのピクニック。南洋の木々の下にレジャーシート(スーツケースに入れておくと便利)を敷いて、ひたすら美しい海を眺めているのは、贅沢な時間です。島は車なら一周しても2時間程度なので、お気に入りを探してホッピングするのもアリでしょう。
地元の人は気持ちいい過ごし方をよく知っています。
実際、パウパウビーチで地元の人たちがチェアを持ち込み、バーベキューを楽しんでいる姿も見かけました。話を聞くと、週末はビーチへ出かけることが多く、その中の一人は毎夕ここで過ごしているとか。うらやましい!
ここでは、レンタカーで行ける島内のビーチをご紹介。島の西側は遠浅のラグーンが広がり、道路も整備されドライブしやすい(ビーチ近くは未舗装)。一方の東側のビーチは太平洋の大海原といった感じ。有名なビーチ以外は、ほぼ貸し切り状態の穴場ばかり。南の島サイパンでのんびりしましょ。
【1】混雑とは無縁の「ウィングビーチ」濃淡の青のコントラストが美しいウィングビーチ。背後には断崖が。
ビーチへ向かう途上の眺めもゴキゲンな、サイパン最北端のビーチ。ここまで北上すると、混雑とは無縁。リーフが近くにあり、海が水色とブルーとでパキッと分かれています。ダイビングスポットですが、スノーケリングも楽しめます。ビーチはサンゴの欠片がごろごろ。
【2】白砂でバーベキューが楽しめる「パウパウビーチ」駐車スペースからカジュアリーナの木々を抜けると、白砂ビーチが。
約1キロ続く白砂ビーチはカジュアリーナの木々に縁取られていて、木陰でのんびりできそう。リーフは少し離れた沖にあり、遠浅の海が広がっています。バーベキューコーナーがある、地元でも人気のビーチのもよう。ウミガメの産卵地でもあります。
【3】こぢんまりしたビーチが好きなら「タナパグビーチ」マニャガハ島を望む、こぢんまりしたビーチ。19世紀にチューク諸島からカロリン人が上陸した歴史的な場所でもあります。周囲が住宅地のため、駐車スペースが少々わかりづらいかも。
【4】サイパンを代表するのは「マイクロビーチ」マイクロビーチは市民の憩いの公園内に。
ガラパン地区のアメリカンメモリアルパークからアプローチ。マニャガハ島を正面に望む、サイパンを代表するビーチ。ガラパンでランチを仕入れたりできるなど、利便性は高い。ただ、ガラパンのコロナ禍の名残が少々物悲しいかも……。
【5】レンタカーでアクセスしやすい「タンクビーチ」今回、はじめて訪れてみた東海岸。西海岸とはまた違った雄大さが魅力です。
島の東海岸では貴重な遠浅のビーチ。ビーチ幅があり、開放感もたっぷり。水中は岩場なので、泳ぐというよりはビーチでのんびり過ごす眺望系。道路が整備されたことで、レンタカーでも行けるようになった穴場な存在です。バーベキューエリアもあります。
サイパン
●アクセス 成田から直行便が週3便、運航。所要時間は約3時間。
●おすすめステイ先 アクアリゾートクラブサイパン
https://www.jp.aquaresortsaipan.com/
取材協力
マリアナ政府観光局
https://mymarianas.jp/
古関千恵子(こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること30年あまり。
●Instagram @chieko_koseki
文・撮影=古関千恵子