どんなストロークタイプでも使いこなせる!? センターシャフトパターってどんな特徴があってどんな人にマッチするの?

PGAツアー開幕戦「ザ・セントリー」でツアー最多アンダー新記録35アンダーを樹立して優勝を果たした松山英樹選手が手にしていたことで脚光を浴びたセンターシャフトパター。そこで「センターシャフト」はどんな特徴があり、どんなゴルファーに合うのかインドアゴルフレンジKz亀戸店・筒康博ヘッドコーチに解説してもらいました。

1番の特徴は重心距離ほぼゼロでオンセットであること

 PGAツアー開幕戦「ザ・セントリー」で35アンダーの最多アンダー記録を更新してPGAツアー通算11勝目を飾った松山英樹選手。次々とバーディーパットを決めたブレードパターは、クランクネックでもスラントネックでもなくセンターシャフトでした。

松山英樹選手のPGAツアー開幕戦の優勝で注目された「センターシャフトパター」。果たしてその特徴は?

 松山選手が今まで使っていなかった形状のパターに世界中のゴルファーが注目し、「もしかしたら自分もセンターシャフトを使えば……」と考え始めた人も多いのではないでしょうか。

 センターシャフトパターの大きな特徴は、シャフト軸の延長線がヘッドの中心を通っているため「重心距離はほぼゼロ」になっていること。そして、シャフト軸よりもフェース面が目標方向に出ている「オンセット」になっていることです。

 クランクネックやスラントネックの場合は、シャフト軸の延長線よりもフェース面が後方にある「オフセット」。センターシャフトパターをアドレスすると、シャフトよりも目標寄りにボールを置くため、ゴルファーから見た景色が大きく異なります。

シャフト軸線がヘッドの中心にあるほど、センターシャフトパターは「重心距離ほぼゼロ」になる

 またシャフトによってヘッドのヒール側半分が視覚的に隠されてしまうため、シャフトの存在感がより強くなります。

ストロークタイプに関係なく打てるのがセンターシャフト

 基本的に、クラブはヘッドの重心がシャフト軸の延長線から離れた位置にあります。これはルール上で決められていることで、センターシャフトのドライバーやアイアンは許されていません。

 ただしパターにはそのルールが適用されないため、センターシャフトのパターが作られています。

クラブの中で唯一、シャフトの延長線上で打つセンターシャフトパターは、ヘッドよりもシャフトの存在感がストローク中に増す

 センターシャフトパターは野球のバットやテニスのラケットのように、グリップとシャフトの延長線上でボールを打つことになります。つまりヘッドの重心がシャフト軸の延長線上にあるということ。そのストローク感覚は、他の番手のクラブとは異なります。

 フェースの向きを意識しながら動かすクランクネックやベンドネックのパターに比べて、センターシャフトの場合はシャフトの先端でヘッド軌道やフェース向きを無意識に感じながらストロークすることになります。

 それは、ヘッド自体のデザインがマレット型でもブレード型でも、あるいはシャフトを真っすぐ動かすイメージでも多少アークを描くイメージでも、ストロークできるということ。パターに合わせた打ち方に神経質にならずに使えるのが、センターシャフトパターの特長です。

パッティングの原点に戻らせてくれる

 あまりによくカップインして「お金が稼げる」ことから「キャッシュイン」と呼ばれたT字型パターは、ヘッドの重心が深くて左右慣性モーメントが大きいほどやさしいパターといわれる現代では絶滅危惧種になっています。

 センターシャフトパターが「難しい」や「巧者向き」といわれている理由は、シャフトの動きで操作できる反面、よくも悪くもストローク次第になるシビアさもあるからです。

センターシャフトが巧者向きといわれているのは、キャッシュインパター(写真右)の影響かもしれない

 松山選手が使用したスコッティ・キャメロンのセンターシャフトも、よく入るパターだからというより、突出した感性を持ち合わせているトッププロ・松山英樹選手にマッチしたというほかありません。

 しかしヘッドの寛容性に慣れ過ぎてストロークが雑になっている気がしている人や、ヘッドの芯で打ちたかったり自分のストロークを感じたいという人には、フィーリングがリセットできるパターだといえます。

 また、ボールの位置が分からない人も、センターシャフトなら自然と左足カカト寄りにボールを置けるため、悩まなくなるはずです。センターシャフトパターを使うと無意識にシャフトの傾き「ライ角」が安定します。

 そうしたメリットを考えると、パッティングの原点に戻りやすいセンターシャフトパターを1本持っていて損はないと思います。

【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)

伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティ「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。

猿場トール

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