自動車には「自動車税種別割」「自動車重量税」「自動車税環境性能割」「消費税」の4つの税金がかかります。それぞれの税金の特徴は表1をご覧ください。
表1
・軽自動車の場合は、一律1万800円の支払い 自動車重量税 ・車の重さにより課税される
・軽自動車の場合:新車登録〜12年目は定額3300円の支払いで、経過年数により金額が変動
・軽自動車以外の場合:新登録〜12年目は4100円/0.5トンの支払いで、経過年数により金額が変動 環境性能割 ・車の燃費性能に応じて課税される
・普通車の場合:0〜3%
・軽自動車の場合:0〜2%
・電気自動車の場合は非課税 消費税 ・車の購入時や車検時、車関連にかかわらず課税される
・税率は10%
※経済産業省、ソニー損保保険株式会社の資料を基に筆者作成
環境性能割とは、2019年の税制改正により生まれた比較的新しい自動車税です。環境性能割は、自動車の燃費性能に応じて課税される仕組みとなっており、燃費のいい自動車ほど税金が安くなります。
従来の自動車取得税と同様に取得価額と税率により決定されますが、新車と中古車の場合で計算方法が異なります。
・新車の場合:取得価額(課税標準基準額+オプションの価格)×税率
・中古車の場合:取得価額(課税標準基準額×残価率)×税率
課税標準基準額は、車種や車の仕様により定められており、車両本体価格の約90%に相当する金額です。オプションとは、新車購入時にカーナビやオーディオ機器などを搭載した場合にかかる金額となります。
環境性能割は、国土交通省および経済産業省が定めた2030年度燃費基準の達成基準が高ければ高いほど、税率は低くなる仕組みです。基準を満たせば、環境性能割の税率が非課税になることもあります。
また、燃費基準の達成度合いにかかわらず、環境性能割の税率がまったくかからない車も存在します。
・電気自動車
・燃料電池車
・プラグインハイブリッド車
・天然ガス自動車
上記以外の車にも、普通自動車よりも軽自動車の方が、環境性能割も含めて自動車にかかる全体の税金が安いため、自動車の税金を安くしたい方は、軽自動車も検討してみましょう。
燃費のいい車は、自動車を取得する際にかかる税金が安く抑えられます。燃費と税率が関係するのは、環境性能割です。環境性能割を考慮した燃費のよい車を選べば、ガソリン代や購入後にかかる維持費の節約にもつながります。車にかかる費用を抑えるために、購入前には燃費と税率について考えてみてください。
経済産業省 大きく変わった、クルマの税。 新車の「自動車税」が毎年減税!
ソニー損保保険株式会社 自動車重量税
経済産業省 大きく変わった、クルマの税。「自動車取得税」が廃止!導入された「環境性能割」は1%分軽減!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー