神秘の「水没」の世界へ。森や廃墟、電柱と水が織りなす異空間【一人旅研究会の“日本”ノスタルジック写真館】

鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。

一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。

そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。

栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。

写真・文=栗原悠人

郷愁探訪として全国を旅している最中で、不思議に思える光景に出会うことがある。

通常、構造物や植物は陸上にあるが、何かしらの目的や経緯があって水上に存在しているものもある。

例えば、電柱、水没林、退廃的空間などなど…。

明らかに通常とは異なった、神秘性をも秘めた存在感に引き寄せられてしまう。

そのような空間を、是非とも紹介したい。

打ち捨てられた乗り物

■長崎県長崎市

廃船。通常、船は水上にあるものだが、全体が錆びてもなお、そのまま放置されているのは新鮮だ。

■北海道洞爺湖町

沼に沈む車。ここは元々国道だったのだが、付近の火山の噴火後に水が湧き出たという。

水上で廃れた構造物

■岡山県瀬戸内市

海際に残る廃ペンション。ポンプを使って排水していたが、廃業に伴ってポンプが停止し水没したと言われている。

■福島県西会津町

川に架かる、老化によって使用されなくなった橋。途中で分断されている。

幻想的すぎる水没林

■秋田県仙北市

ダム湖・秋扇湖に架かる新玉川大橋から見える水没林。田植えに向けて水を蓄えた時期のみに見られる光景。

■北海道夕張市

ダムの建設によって水没した木々。冬場は雪に囲まれている。ここにはかつて町が広がっていた。

水上電柱には夕暮れが似合う

■熊本県宇土市

熊本県には長部田海床路(ながべたかいしょうろ)という海上に並ぶ電柱がある。なんともノスタルジックな光景だ。

■千葉県南房総市

富浦湾に延びる原岡桟橋。夕暮れ時、空気が澄んで晴れていると向こうに富士山のシルエットが見える。

■千葉県木更津市

久津間海岸海上に並ぶ電柱。密漁監視小屋へ電気を運ぶためのものだという。夕暮れには、郷愁感じる世界が広がる。

(了)

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