なぜこうなった…。J3リーグ、今季のガッカリクラブ6選。まさかの期待ハズレに終わったのは?

●いわてグルージャ盛岡

 2024シーズンの明治安田J3リーグは、24日に第38節が行われ、全チームの最終順位が確定した。シーズンを通してサポーターの期待に応える素晴らしいパフォーマンスを見せたクラブもあれば、まさかの結果に終わり来季に不安を残すクラブもある。そこで今回は、今季のJ3リーグでサポーターの期待を裏切ってしまったチームを紹介する。※スタッツはデータサイト『transfermarkt』を参照。情報は全て11月25日時点。

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監督:星川敬
最終順位:20位(5勝7分26敗)

 いわてグルージャ盛岡にとって、2024シーズンは屈辱の年となった。

 2021シーズンに秋田豊監督(現在は代表取締役オーナー兼代表取締役社長)のもと、史上初のJ2昇格を決めた岩手だが、わずか1年で降格の憂き目にあうと、昨季はJ3で10位フィニッシュに。そして、迎えた2024シーズンは第35節終了時点で最下位が確定し、JFLへの降格が決定している。

 シーズン開幕当初は中三川哲治監督が率いていたが、4月28日に行われた第11節の福島ユナイテッドFC戦で0-9の大敗を喫し、J3史上最多失点という不名誉な記録を更新するなど、成績は散々。その後も勝利から遠ざかると、クラブは5月8日、成績不振を理由に中三川監督の解任を決断し、新監督に神野卓哉氏を指名した。

 しかし、この決断もプラスには働かず、チームは神野監督のもとでも勝ち星を逃し続ける。そして8月18日、クラブはかつてY.S.C.C.横浜を率いていた星川敬氏を新監督に迎えた。

 後任を任された星川監督は、Jリーグ退会の危機的状況という重圧がかかる中で最下位だったチームを浮上させるべく指揮したが、就任後に2連敗。星川監督のサッカーが徐々に浸透していった第27節のFC琉球戦では勝利するも、そこから浮上のきっかけを掴むことができず。勝利が絶対条件だった第35節のツエーゲン金沢戦で1-1のドローに終わり、この時点でJFLへの降格が決定した。

 J2昇格のシーズンもあった盛岡はJ2返り咲きを狙っていたが、2度の監督交代もあり残留は叶わず。JFL降格という屈辱のシーズンとなってしまった。

●AC長野パルセイロ
監督:髙木理己
最終順位:18位(7勝16分15敗)

 残留を素直に喜べるAC長野パルセイロのサポーターは多くないだろう。

 今季は、安藤一哉や碓井鉄平など大量17名の選手を補強。J2昇格へ向けて選手層に厚みを加えることに成功したが、結果は散々なものに。チームは残留争いに巻き込まれてしまい、第37節の他会場の結果により、ギリギリでJ3残留を決める始末だった。

 今季は開幕戦のFC大阪戦で1-2と敗戦。その後はドローが続き、リーグ戦での初勝利は第5節の福島ユナイテッドFC戦までかかった。その後は3連勝と勢いに乗った時期もあり、一時は4位まで順位を回復させたが、最悪だったのは後半戦だ。

 上記の通り、序盤はまずまずの成績だった長野だが、夏場以降に急失速。結局、J3への残留を決めたものの、リーグ戦では14試合勝利がないままシーズンを終えることになった。

 後半失速の要因の一つに、序盤好調だった浮田健誠が8月17日のテゲバジャーロ宮崎戦以降不発に終わっていることが挙げられる。途中まで得点ランキング1位を快走していたが、相手チームにも警戒され、浮田になかなかボールが渡らない試合もあった。

 また、粘り強く守ってドローに持ち込む試合もあったが、後半戦は自慢の攻撃陣が沈黙。事実、14試合未勝利に陥った中で、複数失点を喫したのはわずか4試合(いずれも2失点)だったのだが、対象的に複数得点を記録した試合は1つもなかった。

 J2昇格を目指していた長野にとって、残留争いに巻き込まれるのは屈辱かつ想定外だったはず。昇格が夢に終わった今季の悔しさをバネに来季は躍進したいところだ。

●ツエーゲン金沢
監督:伊藤彰
最終順位:12位(13勝11分14敗)

 1年でのJ2昇格を目指したツエーゲン金沢だったが、開幕戦のアスルクラロ沼津戦から泥沼の3連敗。しかし、第6節のSC相模原戦で1-0の勝利を収めると、10試合負けなし。順位も5位まで上げ、第16節の大宮アルディージャ戦でこそ敗北を喫したが、その後も好調を維持していた。

 後半戦へ折り返す頃には自動昇格圏一歩手前の3位に位置していたが、第25節のFC琉球戦以降、10試合未勝利に陥る。第34節のギラヴァンツ北九州戦で久々の勝利を収めるも、その後も調子は上がらず。後半戦での大失速が響いてしまい、第36節の福島ユナイテッドFC戦で敗れ、J2昇格プレーオフ(PO)進出の可能性が消滅した。

 金沢はJ2昇格へ向け、今夏の移籍市場においてFC岐阜で11得点を記録していた田口裕也を補強。決定力のあるストライカーの途中加入で、得点力アップを狙ったが、調子を上げることができず。昇格どころか、PO進出も逃す形となってしまった。

 それでも、伊藤彰監督が来季も続投することが決定。チームを建て直し、来季こそはJ2昇格を決めたいところだ。

●FC琉球
監督:キン・ジョンソン
最終順位:14位(12勝11分15敗)

 昨季17位と2018年以来のJ3で苦しんだFC琉球は、今季もJ2復帰を叶えられなかった。

 開幕戦の奈良クラブ戦で勝利を収めると、3試合連続のドローを挟んで第5節まで5試合負けなし。第16節までは3敗で乗り切り、順位も一時期2位まで上げていた。

 しかし、後半戦でまさかの大ブレーキ。第17節から3連敗し、第20節でカマタマーレ讃岐に勝利するも、その後再び3連敗を喫してしまう。また、第24節から3連勝となり、順位も9位に上げたが、その後5試合勝利なし。後半戦の失速が響いてプレーオフ(PO)争いからも脱落した。

 今季の琉球は先制しても勝ち切れない試合が多く、復調のきっかけを掴むことができなかった。降格してから来季でJ3は3年目となるが、2年連続でボトムハーフ(11位以下)でのフィニッシュだけに、来季は昇格争いを演じたいところだろう。

●SC相模原
監督:シュタルフ悠紀リヒャルト
最終順位:9位(14勝11分13敗)

 昨季18位という屈辱を味わったSC相模原は、戸田和幸監督体制2年目の今季序盤から好調を維持していた。開幕5試合を無敗で駆け抜けると、その後も着実に勝ち点を積み上げ、第15節終了時には自動昇格に迫る3位につけていた。

 しかし、第17節のFC今治戦で初の連敗を喫すると、6月18日に戸田監督を電撃解任。その後、高橋健二監督が暫定で指揮を執ると、同月26日に、かつてY.S.C.C.横浜やAC長野パルセイロを率い、U-20タイ代表とブリーラム・ユナイテッドの監督を兼任していたシュタルフ悠紀リヒャルト氏を新監督に迎えた。

 試合中でも声を張り上げ、選手を鼓舞し、時にはサポーターにも熱い言葉を投げかける熱血漢の就任で昇格への期待が膨らんでいた。しかし、第23節のツエーゲン金沢戦から今季初の3連敗。さらに、第30節の大宮アルディージャ戦から2度目の3連敗を喫してしまう。そして、PO争いに食らいついていたものの、第37節のFC大阪戦で0-1と敗戦し、7位以下が確定した。

 昨季の順位を考えると、今季の9位という成績は悪くはない。しかし、J2昇格が目標である相模原にとっては、PO進出を逃したことは大きな失望だろう。来季はJ2復帰を果たすことができるか注目だ。

●FC岐阜
監督:天野賢一
最終順位:8位(15勝8分15敗)

 FC岐阜は2022年までサッカー日本代表のコーチを務めていた上野優作体制2年目で臨んだ今季だったが、またもJ2昇格の夢は叶わなかった。宇賀神友弥が浦和レッズへ復帰するなど、昨季限りで引退の選手を含め14選手が退団。一方、青木拓矢やイ・ヨンジェなど、近年同様に大物の補強も行った。

 J3では屈指の実力者が集まるFC岐阜の序盤は好調。3連勝を記録するなど、第3節のカマタマーレ讃岐戦以降、7試合負けなしで、一時期2位まで順位を上げた。

 しかし、第8節のSC相模原戦でドローに終わると、その後3連敗を喫するなど、9試合未勝利に陥る。これを受けて、6月27日に上野監督が辞任すると、ヘッドコーチの天野賢一氏が暫定で指揮を執り、9月20日に正式監督となった。

 監督も交代し、再びJ2昇格へギアを上げたい岐阜だったが、後半戦に折り返しても調子は上がらず。3連敗の後、Y.S.C.C横浜に5得点で大勝するが、その後4連敗。第32節の長野戦から4連勝で調子を取り戻したが、第36節のカターレ富山戦と第37節の大宮アルディージャ戦でいずれも2-2で引き分け、J2昇格プレーオフ(PO)出場の可能性を逃している。それまでの取りこぼしが響いた形だ。

 終盤は7試合負けなしで調子を上げるも、結果的には8位という成績で今季を終えている。しかし、近年大型補強を敢行し、J2昇格を目指している岐阜にとって、PO出場も逃すという結果は非常に厳しい現実だ。

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