ブリヂストンは、新たなモータースポーツマネジメント体制を構築することを発表。モータースポーツ管掌という新たな役職を設置し、元マクラーレンの今井弘を任命するとした。
ブリヂストンは2023年に、”サステナブルなグローバルモータースポーツ活動”を強化することを発表。その一環として、2026-2027シーズンから、フォーミュラEのタイヤサプライヤーを務めることになっている。
今回ブリヂストンはモータースポーツ管掌を設置することで、「次のステージに向けてモータースポーツ活動を強化し、今後の拡大に応じて進化させていく」としている。
この役職に任命された今井は、2024年シーズンまでマクラーレンで活躍してきた人物。2009年に加入して以来、プリンシパル・エンジニア(タイヤ、ビークル・エンジニアリング)、チーフ・レースエンジニア、ディレクター・オブ・レースエンジニア、ディレクター・オブ・タイヤ&ブレーキパフォーマンスなどを歴任してきた。そして2024年のシーズン限りで、同チームを離れることになった。
ただ今井は、マクラーレン加入以前にはブリヂストンの社員だった人物。F1などモータースポーツ用タイヤの開発やレースオペレーションに携わっていた。マクラーレンに加入するため一旦は同社を離れていたが、2025年2月末にブリヂストンに改めて入社し、3月1日付で常務役員 モータースポーツ管掌に任命される予定だ。
ブリヂストンは1997年から本格的にF1に参画し、グッドイヤーやミシュランと激しい争いを演じ、当時は”タイヤ戦争”とも言われた。この間、マクラーレンやフェラーリとのコンビで、数々のレースを制した。しかし2010年を最後にF1活動を終了することとなった。
しかし2023年、2025年からのF1タイヤサプライヤーの入札に参加。この時はピレリとの競争に敗れることになってしまったが、F1のステファノ・ドメニカリCEOはブリヂストンに対し「印象的な提案と仕事を賞賛したい」と異例のコメントを発表した。
ブリヂストンの石橋秀一CEOは当時、motorsport.comの「F1をまたやりたいという強い思いがあるのではないか?」との質問に対し、「次の機会がどうなるかは今後のことで、何も決まっていない」としつつも次のように語り、F1再挑戦に向け含みを持たせた。
「ブリヂストンで働いている皆としては、F1とインディに対する想いは別格です。ただ、それはビジネスとしてどうやるかという話とは全く別の想いです」
「今回はご縁がなく、F1はできませんでした。一方でフォーミュラEというご縁をいただいたので、まずはこれをしっかりやる、それに集中するということです」
今井の加入で、F1復帰をはじめとしたモータースポーツに対する動きがどのように変わっていくのか? 実に興味深い。
ブリヂストンに元マクラーレンF1の今井弘が”復職”。3月1日付でモータースポーツ管掌に任命へ
motorsport.com 日本版 2025/02/03 10:56