認知症になる前にできること考える 治せるものや遅らせる薬も「早めの受診を」

 認知症をテーマにした乙訓地域包括ケアシンポジウムが、京都府長岡京市天神4丁目の府長岡京記念文化会館であった。認知症専門医らが病気の最新情報を紹介し、認知症になる前にできることを考えた。

 高齢になっても住み慣れた地域で必要なケアを受けて暮らせる「地域包括ケア」の確立を目指し、乙訓医師会が毎年主催しており、12回目。約400人が参加した。

 認知症専門医で、洛西口ようこメンタルクリニック(京都府向日市寺戸町)の中村陽子院長が「認知症を知ろう」と題して講演した。中村院長は「病名が異なれば、つまずき方が異なる。課題によって届けるべきケアは異なる」と、慢性硬膜下血腫など治る認知症をはじめ、さまざまな認知症の特徴を説明。「病名や治療の方針、将来の見通しが分かり、本人と家族のケアが始められるため、早めの受診を」と呼びかけた。軽度認知障害の段階での受診について「アルツハイマー型の場合は、発症や進行を遅らせる可能性が点滴治療で出てきた」と紹介した。

 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所の國澤純副所長は、免疫や脳の機能にも関係する腸について話した。免疫機能を整えるためのお勧めの食材として食物繊維や発酵食品などを挙げた。「おなかの中にどういう菌がいるかで、食べたものの健康効果が変わってくる。その人に合わせた食べ方を提案できるようになってきた」と最新の研究成果を紹介。腸内細菌を簡単に計測できるシステムを共同開発中で、大阪・関西万博で提供すると述べた。

 乙訓リハビリテーション研究会が考案した「乙訓たけのこほりほり体操」の実演もあった。

 講演会は乙訓医師会のホームページで31日までオンライン配信している。

地域の主要なニュース

地域のニュース一覧へ

関連ニュース

ニューストップへ