「えっ、ここ万博の会場じゃないの?」 間違えやすい駅名の悲劇 過去にはアイドルが遅刻する珍事も

関西人にとって「万博」といえば、吹田市の大きな公園

 大阪の「万博記念公園」公式サイトが2025年4月30日、「当公園に「大阪・関西万博」会場と間違えて来られるお客様が大変多くなっています」というお知らせを掲載しました。

「万博記念公園」とは、1970年に開催された「日本万国博覧会(大阪万博)」の会場跡地を整備した、大規模公園で、所在地は大阪府吹田市です。一方、2025年4月13日に開幕した「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の会場は大阪市の埋立地「夢洲(ゆめしま)」です。

 大阪・関西万博に向かう人が、間違って万博記念公園に行ってしまう人が続出しているとの発表に、SNSでは「信じられない」「ちゃんと調べて」「せっかくだから見ていって」など、さまざまな声があがっています。

 ただ、筆者(大阪市出身)から見ると、大阪・関西万博へのアクセスは、間違い発生の可能性はゼロではないかも……と感じていました。

 まず、大阪・関西万博の最寄り駅は大阪メトロ中央線「夢洲駅」ですが、万博記念公園の最寄り駅は大阪モノレールの「万博記念公園」で、そのまんま「万博」を冠した駅名が誤認につながりやすいのではと考えます。

 また、ある世代にとっては1970年の大阪万博の印象がきわめて強く、50年前に訪れた万博の思い出を胸に「再び大阪万博へ」と考えた時に、1970年と同じ会場で開催されるものと勘違いする可能性もあるでしょう。

 そして、大阪市内や関西圏に住んでいる多くの人にとって「万博記念公園」は非常に親しみを感じる場所ということも、影響しているかもしれません。緑が豊かで季節の草花が楽しめて、子供たちが遊ぶ遊具も充実し、中央の広場では頻繁にイベントが開催され、休日には多くの人が賑わっています。2008年までは、公園に隣接して「エキスポランド」という遊園地もありました。恋人同士や友達同士で訪れた思い出を持っている人も多いです。

 関西人の多くが「万博」と聞くと、万博公園の中央に立つ「太陽の塔」の顔を思い浮かべるほど身近な存在であるために、ごく一部で思い込みが発生するのかもしれません。ちなみに、万博公園駅から夢洲まではモノレールや地下鉄を乗り継いで片道約1時間15分です。

かつてライブ会場「Zepp Tokyo」があり、たびたび「間違い」を生んだお台場・青海駅周辺(筆者撮影)「勘違いしやすい駅名」多数… ライブイベントで「珍事」発生の過去も

 こうした「勘違いしやすい駅名」は、東京にもいくつか存在しています。都営地下鉄「赤羽橋駅」とJR「赤羽駅」や、東京メトロ「霞ケ関駅」と東武東上線「霞ケ関駅」などが有名ですが、特に2010年代に世間を騒がせたのが、ゆりかもめ「青海駅」とJR「青梅駅」です。

 東京のお台場にある「青海駅」は、当時アイドルなどのライブを盛んに開催していたライブハウス「Zepp Tokyo」があり、会場に向かう人が東京都青梅市の「青梅駅」に到着するという間違いが続出していました。青梅から青海までは電車で2時間近くかかる距離で、イベントの開始時間に間に合わず絶望するケースも……。

 さらに、あろうことかライブに出演するはずのアイドル自身が間違って青梅駅に行ってしまい、ライブに遅刻するという「珍事」も複数発生し、間違えたアイドルがメディアに取り上げられる騒ぎに発展しました。

 その後「Zepp Tokyo」は2022年に閉館し、現在は隣の「東京テレポート駅」や「台場駅」が最寄りの「Zepp DiverCity (TOKYO)」が営業中です。現在は間違いが発生する可能性は小さいでしょう。

 関西ではほかにも、プロ野球公式戦や音楽イベントなどが開催される「京セラドーム大阪」(最寄り駅は「ドーム前」「大正」「ドーム前千代崎」)と、滋賀県近江市の「京セラ前」が、間違えやすいと言われています。京セラ前駅から大阪ドームまでは電車で2時間以上かかります。

 お出かけの際は、目的施設の公式サイトで最寄り駅の情報などを確認していただければと思います。

※記事の一部を修正しました(2025年5月1日15時31分)

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