能登町の町長選と町議会議員の補欠選挙でともに初当選した2人に、25日当選証書が付与されました。
町議に当選した男性は全国の町村議員でも例がない91歳の新人議員です。能登町役場で行われた当選証書の付与式。
現職を破り町長選挙で初当選した吉田義法さんの横に座る松本光雄さん。
能登町長選で当選した吉田義法さんの横に座る松本光雄さん(左)能登町議会議員の補欠選挙に立候補し、無投票で当選した松本さんは1933年=昭和8年生まれの91歳です。
松本さんは、ギンナンの生産農家で政治経験はありません。
能登町議となった松本光雄さん「来月4月がくると92歳。それでもご覧の通りまだピンピンしている。後先がないんだから少しでも地域のために、荒廃した農地をなんとかして復元させたい」
松本さんは県内の市町村議員では最高齢となりましたが、全国町村議会議長会によると、岩手県九戸村に15期目の御年95歳の男性村議がいるということです。
一方で、91歳での初当選は例がないのではと全国町村議会議長会では話しています。
高齢化が進む石川県内の地方議会 奥能登2市2町の平均年齢は70歳近くに県内の市議、町議の平均年齢を見ると、最も平均年齢が高いのが穴水町議の74.8歳。次いで高いのが今回91歳の議員が誕生した能登町議で72.1歳です。
過疎化、少子高齢化が進む奥能登の輪島市、珠洲市、穴水町、能登町の2市2町の平均は、68.9歳です。
最も平均年齢が低いのは金沢市議の56歳で、県内で最も若い34歳の議員がいます。
また加賀地方の議員の平均年齢は63.5歳です。
イメージが悪い!? 地方議員のなり手がいない理由は地方政治に詳しい北陸学院大学の若山将実教授は、今の地方議会が抱える課題について指摘します。
北陸学院大学社会学部社会学科・若山将実教授「地方部では(議員の)なり手不足というのは深刻であるということは、石川県もそうですし全国的にみても間違いない。なり手不足の要因としてはまず一番挙げられるのは、待遇面で町や村の議会などは特に報酬面では高いとは決して言えませんので、定数を減らすということは議員報酬を上げることとセットで語られたりするが、当選に至るまでの票数がかえって増えるということになりますので、新人の候補者にとっては、より当選までのハードルが上がるということになる」
また、若山教授は議員のイメージを変えることも多様な議員を生み出すために必要だと言います。
北陸学院大学社会学部社会学科・若山将実教授「議員というと中年、または高齢の男性というイメージがどうしても政治、行政の方だけではなくて一般の人々にも浸透していますので、こうしたイメージを変えるような取り組み、女性が県議会の議長、副議長になったりですとか、25歳の(国会)議員が誕生するということは石川県でも新しい政治の流れというのが、女性、若者それぞれで注目されるというのは後に続く人が増えるという意味では非常に良い出来事であったのではないか」
地方議員のなり手不足の解決策として、若山教授によりますと、議員の待遇面の改善や有権者のイメージを変え、立候補のハードルを下げることも必要ではないかということです。