コンプレッサーのマザー工場にロボット導入、機械加工・溶接・組み立て担う

アネスト岩田はコンプレッサーや塗装機器などの産業機器を製造・販売している。コンプレッサーの国内マザー工場として機能する福島工場(福島県矢吹町)では、機械加工・溶接・製品組み立ての3工程にロボットを導入。工場の生産性向上や作業者の負担軽減につなげている。

2025年に操業周年を迎える福島工場では約220人が働く。レシプロコンプレッサーやスクロールコンプレッサー、スクロール真空ポンプなど大きく分けて7種類の製品を生産。機種数では全部で約600あり、多品種少量生産で顧客のニーズに応えている。本格的にロボットを使い始めたのは10年ごろから。試行錯誤しながら段階的に活躍の場を増やしてきた。

機械加工ではロボットが加工対象物(ワーク)をつかみ、マシニングセンター(MC)への着脱や検査工程に供給する作業を担う。溶接加工では「空気タンク」と呼ばれる鉄製の容器の製造作業に複数のロボットを使用している。製品組み立てでは18年にロボットを導入し、23年からは協働ロボットを使用して人とロボットが共に作業をしている。

福島工場長を務める矢内洋幸執行役員は「最適な人員での作業が可能となった」と導入の効果を振り返る。協働ロボットについては人との役割分担など「省力化や生産性のバランスを取れる範囲を日々模索している」(矢内執行役員)という。

今後の懸念事項は「労働人口の減少」(同)だ。同工場がある福島県も例外ではなく00年前後をピークに人口が減少傾向にあり、今後も続くとみられる。人手不足を補うにはロボットの活用が不可欠と考えており、同県内の公的支援機関や研究機関と連携しながら工場内でのロボットの利用拡大を目指している。矢内執行役員は「ロボット導入によって作業者の負担を減らしながら生産性を高めることで、競争力のある持続可能な体制を構築したい」と話す。

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